カテゴリー「口蹄疫関連」の489件の記事

2012/02/21

口蹄疫・「県口蹄疫の真相を究明する連絡協議会」の公開質問に県が回答

口蹄疫被害農家らの公開質問に県が回答

2月20日 18時57分 MRT

 口蹄疫が発生した際の県の対応をめぐり、被害農家らが提出していた公開質問に対し、県が20日、回答しました。

 公開質問は、被害農家らでつくるグループが当時の県の対応をめぐり、去年12月に行っていたもので、県は20日、回答するとともに、その内容を説明しました。

それによりますと、県が、家畜改良事業団の種牛を特例で移動させた際、同じ農場の牛が発熱していたという指摘については、「事業団が、通常の発熱と判断し口蹄疫を疑わなかった」と説明しました。

また、口蹄疫の発見が遅れた理由についての質問に対しては「早めに口蹄疫を疑い検体を送付していればもっと早く口蹄疫の発生が確認された」として「反省すべき大きな点である」としています

これに対し、連絡会議のメンバーからは回答に対する不満の声が相次ぎました。

(口蹄疫の真相を究明する連絡会議の弁護士)「獣医師から通報があった時に、すぐに(検体を国に)送ればよかったというのが、ほんとの総括ですよ。だけど何で送れなかったのか、どうして見逃したのか、どこが誤ってたのか、そこをやるのが検証でしょう」

 連絡会議では「県は十分に回答していない」として、再質問を検討しています。


 


口蹄疫問題の公開質問に県が回答

2012年02月20日 UMK

口蹄疫問題を巡り、川南町の農家などが提出した公開質問状について県が回答、農家からは、「納得できない」との意見が相次ぎました。

公開質問状を提出していたのは、「宮崎県口蹄疫の真相を究明する連絡会議」です。

きょうは、口蹄疫被害にあった川南町の農家のほか、福島や北海道からも農家が出席しました。

県は、種牛を特例で移動させた理由など14項目について回答しましたが、農家からは反発する意見が相次ぎました。

さらに、種牛を移動した日に、県家畜改良事業団の肥育牛1頭で、発熱が確認されていたことについて質問が出されました。

県は、口蹄疫で、県民生活に大きな影響を及ぼしたことについて陳謝しましたが、連絡会議は納得せず、再び質問状を出すか協議する考えです。

「口蹄疫早期終息の可能性も」

被害農家ら質問状に県が回答

 口蹄疫の感染拡大について、被害農家らでつくる「口蹄疫の真相を究明する連絡会議」(染川良昭代表)が県の責任を問い、河野知事あてに提出していた14項目の質問状について、県は20日、「早めに口蹄疫を疑っていれば、もっと早く終息できた可能性もある」などと回答した。

 県畜産・口蹄疫復興対策局の永山英也局長が染川代表に回答書を手渡した。

 回答書によると、最初の感染が確認された2010年4月20日以前、獣医師から感染疑いの通報などがあったにも関わらず、国に遺伝子検査を依頼しなかった点について、「家畜防疫員や畜産課は当時の知見に基づいて判断した」と説明。ただし、「早めに口蹄疫を疑い、検体を送付していれば、もっと早く口蹄疫の発生が確認され、早期終息ができたのではと想定されるのも事実」とした。

 また、同5月13日、特例で県家畜改良事業団(高鍋町)の種牛6頭を西都市に移す際、事業団に発熱した肥育牛がいたにも関わらず移動したことについては、「(事業団が)通常の発熱と判断し、県に報告しなかった」「問題を認識しながら移動を優先させてはいない」などと回答。「多くの疑問を抱かれるような事態になったことは遺憾。今後、特例的な取り扱いを求めることはない」とした。

 染川代表は「十分な回答とは言えない。再質問も含めて対応を協議したい」と話した。

(2012年2月21日 読売新聞)


県の検証不足指摘 質問書回答に被害農家ら

宮日 2012年2月21日

 先の口蹄疫における県や県家畜改良事業団の対応についての検証が不十分として、「県口蹄疫の真相を究明する連絡協議会」(染川良昭代表)が県に提出していた公開質問書に対し、県は20日、県庁で同会議に回答を示した。同連絡会議は、あらためて県の検証不足を指摘した。

 県畜産・口蹄疫復興対策局の永山英也局長が染川代表に回答書を手渡した後、双方の関係者が面談。

県は感染疑いの発見遅れについて「反省を踏まえ、体制を改めた」と不備を認めたが、1例目農場の牛を当初、口蹄疫ではないと判断したことには「症状が1頭で、複数等に発生する口蹄疫とは違うと判断した」と従来の見解を繰り返した。

 同連絡会議は「国の口蹄疫対策検証委員会が指摘した発見遅れが、どの時点での対応を示しているのか県は把握していない。本当に検証したとは言えない」と述べた。

 また、同事業団が牛の発熱を県へ報告していなかった問題では、県は「大変遺憾で、指導をした」と説明。同連絡会議は「誰が何で報告しなかったのか、きちんと追求すべきだ」と求めた。

 面談後、染川代表は「県の回答は納得できないというのが本音。再度質問することを検討する」と話した。

 同連絡会議は、口蹄疫の再発、まん延防止を目指す被害農家らで組織。昨年末に14項目の質問書を提出していた。

「初期検査、問題ない」 真相究明、県が質問状に回答 連絡会議「再質問検討したい」 /宮崎

毎日新聞 2012年2月21日 地方版

 県は20日、口蹄疫の被害農家らでつくる「口蹄疫の真相を究明する連絡会議」の公開質問状への回答書を染川良昭代表に手渡した。回答書は河野俊嗣知事名で「結果として大規模な感染拡大となり、県民生活に多大な影響を及ぼしたことは県として大変残念で、誠に申し訳ない」と謝罪したが、初期の検査遅れが感染拡大につながったとの指摘には、畜産・口蹄疫復興対策局の永山英也局長が「当時の判断が間違ったとは思っていない」と責任を否定した。

 県は口蹄疫の感染が拡大していた10年5月13日、高鍋町の種牛6頭を特例で移動させたが、県家畜改良事業団は同じ敷地に発熱した肥育牛がいたことを家畜保健衛生所に通報していなかった。同会議は12月に提出した質問状で「感染隠し」と指摘したが、永山局長はは「事業団は通常の発熱と判断し、口蹄疫を疑わなかったと説明した。『県に報告してしかるべき』と指導したが、問題を認識しながら移動を優先させたわけではない」と答えた。

 同会議は、国の口蹄疫対策検証委員会報告書が「送った検体が陽性なら県へのダメージが大きい、という心理的圧力が国への連絡を遅らせ、結果的に感染を広げた」と指摘している点についても質問。永山局長は「早めに口蹄疫を疑っていれば早期に終息させられたのではないかという思いはあるが、ダメージを考慮してちゅうちょしたことはない」と否定した。やりとりは約2時間半に及び、発生時の対応や検証方法を巡って議論は平行線をたどった。

 染川代表は終了後、「十分な回答がなく、納得できない。再質問を検討したい」と述べた。【百武信幸】


※関連

口蹄疫・被害農家らが公開質問状
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/12/post-2945.html

口蹄疫・畜産新生に関する意見交換会

畜産新生に向け初の意見交換 2月20日 18時59分 MRT

 県内に未曽有の被害をもたらした口蹄疫を受けて、どう畜産の将来像を描くのか・・全国のモデルとなる畜産地帯をつくろうと、県や関係団体による初めての会議が20日、宮崎市で開かれました。

(河野知事)「本県の畜産のこれからの姿につきましてお互いが共有意識を持って、共通の認識を持って取り組んでいくそのようなきっかけづくりの意見交換会にすることができれば」

 これはおととしの口蹄疫を受け、全国のモデルとなる収益性の高い畜産地帯を構築しようと開かれたもので、県や農業団体などから約20人が出席しました。

会議では、はじめに、県が、家畜の病気や分娩間隔など生産技術の課題を解決することで、畜産の年間産出額の15%にあたる235億円の生産性向上が図れるとする推計を報告しました。

その上で目標として、肉用牛繁殖の分娩間隔を現在の414日から1年に短縮することや、母豚1頭当たりの出荷頭数を年間17.5頭から22頭に増加させることが提案されました。これに対し参加者からは様々な意見が出されました。

(県農業共済組合連合会・工藤悟会長)「1年1産を目指すためには発情発見率の向上、そして観察の徹底が大事」

(JA宮崎中央会・森永利幸会長)「新たな畜産の所得の向上と生産費の節減を新たな方向で取り組むべき」

(河野知事)「大事なのは関係機関が連携してコンサルティングをやっていくことだと思っております」

 このほか、20日の会議では、生産コストの削減に向け、粗飼料の自給率100%を目指すことや販売力の強化のため海外に向けて積極的に展開してくことなどを確認しました。

安心安全な宮崎の畜産を目指して意見交換 2012年02月20日 UMK

口蹄疫を教訓に全国のモデルとなるような宮崎の畜産づくりです。

宮崎の畜産を考える意見交換会が宮崎市で開かれました。

会議には、市町村や農業団体の代表など約30人が出席し、河野知事が、「宮崎の畜産の将来像が明確になるような意見をお願いします」と挨拶しました。

出席者からは、生産性を向上させるためには、家畜の疾病や事故に伴う損失をいかに少なくするかが大事で、家畜の適正な飼育密度を示すガイドラインなどの徹底やモデル畜舎を整備するなどの意見が出されました。

また、国内の食肉に対する消費者の好みも、多様化していることから、新たな肉質の選択肢を示したり、海外で売れる牛肉について調査分析することも必要との意見が出されました。

和牛1年1産で増収を 県内畜産関係者ら討論

宮崎日日新聞 2012年2月21日付転載 (改行等加えた)

 本県畜産の将来像を考える「畜産新生に関する意見交換会」は20日、宮崎市の県電ホールであった。農業団体代表や研究者ら15人が出席。県は生産性向上とコスト低減に努めた場合、県内全体で235億円の産出額増加が見込めるとの試算を公表した。

 会では、県が目指す安全・安心で付加価値や収益性の高い畜産の構築に向けて

①生産性向上
②生産コスト低減
③販売力強化
④畜産関連産業の集積

― のテーマで意見を交わした。

 県の試算は、産出額が家畜の疾病の発症を抑えることで49億円、
和牛の分娩感覚を1年1産に短縮することなどで38億円、
母豚1頭当たりの年間出荷数を22頭に増やすことなどで148億円

の増加がそれぞれ見込めるとしている。

 県は高騰するトウモロコシの代替飼料として食品残さを再利用した「エコフィード」の推進も重要との考えを示した。

 出席者からは「1年1産を守れば、過剰な頭数を買わずに済む。適正な飼育密度の維持につながる」といった意見や「健康志向を考えれば、赤味の牛肉にどう付加価値を付けるかも検討すべき」との意見が上がった。

 県は今後、県担当者や関係団体の実務者などを交えたワーキングチームをつくり、テーマごとの具体的な取り組みを検討する。

2012/02/19

口蹄疫・宮崎県が管理基準などを配布

家畜飼養で宮崎県  管理基準など配布

日本農業新聞 2012年2月15日付転載(改行等加えた)

 県畜産・口蹄疫復興対策局は「家畜の適正な飼養管理に関するガイドライン」と農水省の「飼養衛生管理基準」を付けて、県内の畜産農家約9600戸に2月中旬以降配布する。

 県の適正飼養基準は昨年12月に策定したガイドラインを分かりやすく、A4判のリーフレットにまとめた。

 表側には「あなたの農場の適正密度をチェックしてみましょう」「適正な飼養密度や管理方法について考えてみましょう」と呼び掛けている。

 具体的に

肉用牛1頭当たりの必要分べん房 約10平方メートル

繁殖牛房・育成牛房 同3.7~4.8平方メートル

子牛別飼房 0.6~1.0平方メートル

肥育牛房 5.0~5.5平方メートル

 豚、乳用牛についても飼養密度の指標が記してある。

 裏側にはガイドラインの趣旨、活用法などを列記した。

 飼養衛生管理基準は農水省消費安全局が作成した。24ページのカラー写真入りで具体的な方法、口蹄疫の特定症状も掲載。埋却のQ&Aもある。

 同対策局では、畜産農家が二つの飼料を見えやすい個所に掛けてもらい、日常的に目を通してもらいたいとしている。

20120218

ウチにも土曜日に届きました。

塗れたり汚れたりしても大丈夫そうな印刷物です。
フックも付いているので、畜舎に下げておけます。

西諸(にしもろ)地区では「農場出入り記録簿」も一緒に配布されています。

ウチでは既に農場入口に自作の「記録簿」は置いてありますが、
万一口蹄疫発生の際には、こういった物も一緒に埋却されるようなので
定期的に紙面をデジカメで撮っていて保存しておく事も必要かな、と思っています。

家伝法の改正により、埋却地の確保も義務付けられたわけですが・・・

今回配布された農水省の「飼養衛生管理基準」には、具体的な牛の埋却に必要な面積や埋却等の準備に関するQ&Aも書かれていてます。

ウチも広さは足りているはずなんですが、いざという時に近隣住民の承諾が得られるか・・・・。やはり日頃からのコミュニケーションが大切なんでしょうね。

2012/02/16

被害者って言葉についてちょいと考えてみた

半年ぐらい前から考えていたことがあります。

「被害者」という言葉について。


口蹄疫の被害を受けた宮崎、という言葉がよく使われます。

ウチも「口蹄疫の被害を受けた宮崎」の畜産農家なわけですが、
私は自分が「口蹄疫の被害者」だと思ったことがありません。

「宮崎は口蹄疫の被害で大変でしたね」と言われれば、すんなり受け答えができるけど、
「口蹄疫の被害者の一人として、どう思われますか?」なんて聞かれれば、
いや、私は直接の被害者じゃないですから・・・と答えてしまうでしょう。

「宮崎」や「宮崎の畜産農家」を応援してもらえると、素直に嬉しいです。

「被害を受けた宮崎の畜産農家」の一人として、本当にありがたいと思っています。

でも、自分の事を「口蹄疫の被害者」だとは思っていない・・・
私だけかな?と思って相方に聞いてみましたら、
「オレも自分が被害者だと思ったことはない」という答え。


ウチも移動制限区域に入って、牛の出荷が出来ず一切の収入が途絶えた時期がありました。餌代や消毒薬・従業員の給料などお金が出ていくばかりだったから、そういう意味では被害を受けたはずなんだけど、夫婦して被害者としての自覚がないわけです。

宮崎県内の畜産農家は殆どウチと同じ状況だったわけだけど、他の人は自分の事を被害者だと思っているのかなぁ。

じゃぁ、被害者って、どこからどこまでが被害者なんだろう?

家畜を殺処分された農家は、間違いなく被害者

口蹄疫が爆発的に広がった地域の小売店や飲食店も被害者かもしれない

同じ地域の、餌屋さんや運送会社、獣医さん、削蹄師さん、受精師さん、敷料の会社など、畜産関連の仕事をしている人も被害者と言えるよね

じゃぁ宮崎県内の他の地域の小売店・飲食店・畜産関連に従事していた人も被害者かな

移動制限地域は鹿児島や熊本にもあったわけだから、その地域の人たちも被害者だよね

宮崎県内だけでなく日本全国の畜産農家も色んな苦労をしていたはずだから、被害者に入るかもしれない


口蹄疫の防疫作業で怪我をした人、心労で倒れた人も被害者


殺処分という辛い作業にあたった獣医さんや自衛隊の人たちも被害者かもしれない


口蹄疫が広がらないようにと尽力してくれたJAの人、市町村職員、県の職員、防疫作業にあたってくれた地域の有志の人たちも被害者に入るのかなぁ

じゃぁ農林水産省の人や、全国の自治体の職員さんも被害者?

あ、家畜が減ったことで売り上げの減った飼料会社や製薬会社も被害者か

口蹄疫のせいで売り上げが減った全国の焼肉屋さんだって被害者に入る?

お気に入りだった水牛のチーズが食べられなくなった人だって、ある意味被害者かもしれない

考えれば考えるほど被害者は多そうで、どこからどこまでが被害者か?なんて答えはでそうにありません。

それだけ与える影響が大きいのが口蹄疫だということかもしれません。


私としては同じ宮崎の畜産農家として、実際に家畜が感染してしまった農家さんや防波堤になってくれたワクチン接種農家の人達の事を考えると、自分の事を「被害者」なんて簡単に言う事ができない部分もあるのです。

というか、そういう思いから、無意識の内に自分を被害者の枠から除外してしまっていたのかもしれません。

家畜を殺処分せねばならなかった農家さんの中には、友人もいますから。

少なくとも私は、宮崎の畜産農家(家畜を殺処分された以外の)が、自ら「口蹄疫の被害者です」と名乗るのを見たことも聞いたこともないのだけど、それはきっと、私と同じような事を感じているからなのかもしれないと思うのです。

私にとっては、重い、なかなか簡単に使えない言葉だったりもします。

でも、自分自身が被害者だと思えば、その人は口蹄疫の被害者なんですよね。

宮崎からは遥かに遠い地方の畜産農家の方が「自分は九州の(口蹄疫の)被害者で、その上に東電の被害者だ」という様な事をつぶやいていたのをネット上で見かけました。

その時は、ものすごく違和感を覚えたけれど、冷静に考えてみれば決して間違ったことを言ってるわけじゃない。
確かに口蹄疫の被害は全国の畜産農家に及んでいるのですから。
彼もまた、口蹄疫の被害者に違いはないのです。

畜産農家に限らず、その人が何らかの被害を受けたと感じれば
「自分は口蹄疫の被害者だ」と言うのは決しておかしな事じゃないんです。

例えば、宮崎に家族旅行をしようと思っていた人が、口蹄疫が起こったので旅行を取りやめた。
楽しみにしていたのに行けなくなって心的苦痛を味わった。
おまけにキャンセル料も取られて金銭的にも被害を受けた。
だから自分も口蹄疫の被害者だ、と思えば、その人もまた被害者なんでしょう。

いや、いくらなんでもそれは違うんじゃないの?と思う人もいるかもしれない。
でも、本人が「口蹄疫の被害者です」と主張すれば、誰もそれを否定することはできませんよね。
他の人がどう思っても、本人が被害を受けたと感じてるんだから。


事故や事件の様に「加害者」がいれば、「被害者」も限られてくるのでしょうが、相手が天災や疫病だったりすると、とたんに被害者の範囲があやふやになってしまいます。
どこかで線引きできる問題じゃないんですよね。

こういう事を書くと「いや、口蹄疫は某大規模牧場が引き起こした事件だ」とか「政府の無能さがなんたら・・・」とか言い出す人が出てきそうなんだけど、多くの畜産農家にとって、口蹄疫は家畜伝染病以外の何物でもないのです。


その人の立ち位置によって、「被害者」って言葉は色んなふうに取れるし、色んな意味合いを含んでいる、とても「ややこしい」言葉だよなぁ・・・
なんて、口蹄疫から2年近くも経って、あらためて思った次第です。

いや、それだけの話。長くてごめんね。

2012/02/15

羽田空港に検疫探知犬

羽田空港に検疫探知犬 農水省

日本農業新聞 2012年2月15日付転載(改行を加えた)

 農水省は14日、羽田空港に20日から検疫探知犬2頭を配置すると発表した。

 家畜の悪性伝染病や農産物の害虫などが国内に侵入するのを防ぐためで、日本への入国の際、旅行者の手荷物から動植物検疫の対象となるものをかぎ分ける。

 空港の検疫探知犬は3例目。

※メモ

1月4日の農業新聞(参照記事:飼養指導後押し 民間獣医師費を助成 農水省)に検疫探知犬を増やすとの記事があった。

今年度中に羽田に探知犬を配置とのニュースも以前見ていたので、既に配置済みだったのかと思ったら、今月20日からとのこと。

羽田に配置されるのは

バッキーとニール

関空の、ペニー、スポーティー

成田の、キャンディー、クレオ

Photo

かわいいぞ、ビーグル!(* ̄ー ̄*)
みんな、がんばれ~shine

検疫探知犬のお披露目イベントがあります!

開催日時:平成24年2月20日(月曜日) 午後3時から3時40分頃まで(予定)

開催場所:羽田空港 国際線旅客ターミナルビル3階 出発ロビー

*探知犬のお披露目と、動物検疫所のイメージキャラクター「クンくん」によるティッシュ及びパンフレットの配布を行います。(写真撮影可)

*広報イベントは自由にご覧いただけますので、ぜひお立ち寄りください。

*報道関係者を対象に、広報イベント終了後、探知活動のデモンストレーションを実施します。

詳しくは

http://www.maff.go.jp/aqs/pdf/hnd_d_dog.pdf

あ~、見てみたい

※関連  空港で働く名コンビ 検疫探知犬 クレオとキャンディー


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2012/02/14

口蹄疫・安愚楽牧場の獣医師を書類送検2

安愚楽の獣医師 書類送検

破産手続きが進められている「安愚楽牧場」の獣医師が、川南町にあった農場の牛を診察せずに薬を投与していたとして、獣医師法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、破産手続きが進められている「安愚楽牧場」の60代の男の専属獣医師です。

川南町にあった「安愚楽牧場」の直営農場では、口てい疫が発生する直前のおととし3月以降、専属獣医師が農場で牛を診察せず従業員に指示して、抗生物質などの薬を投与していたことが宮崎県の調査でわかっていて、地元の畜産農家2人が獣医師法違反の疑いで警察に告発状を提出していました。

警察はこの告発状を去年11月に受理し関係者から事情を聴いたり、農場を捜索したりして捜査を進めた結果、容疑が裏付けられたとして今月10日付けで獣医師の書類を宮崎地方検察庁に送りました。

この獣医師は、県内に15か所あった直営農場を1人で担当していたことがわかっていて、宮崎県は去年3月、口てい疫の感染が疑われる牛が見つかっていたにもかかわらず通報が遅れたとして、「安愚楽牧場」を文書で厳重注意しています。

告発した川南町の畜産農家の1人、森木清美さんは「まだ警察から連絡はないが、書類送検されたのであれば、今後、検察がさらに踏み込んだ捜査をして安愚楽牧場が口てい疫の感染の疑いに気づきながら、隠蔽していなかったかどうかきちんと調べてほしい」と話しています。

一方、安愚楽牧場の破産管財人の弁護士の事務所では、「担当の弁護士がいないのでコメントできない」としています。

02月14日 01時22分 NHKローカル


安愚楽牧場の獣医師、宮崎県警が書類送検

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20120214-OYS1T00216.htm

 経営破綻した畜産会社・安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)の男性獣医師による獣医師法違反事件で、宮崎県警がこの獣医師を同容疑(無診察による医薬品投与)で宮崎地検に書類送検していたことが分かった。容疑を認めているという。送検は10日付。

 県警に出された告発状によると、2010年3~4月、同県川南町の牧場から「風邪の症状を示す牛に投薬したい」など連絡を受けた際、直接診察せず、無資格の牧場職員に医薬品投与を指示するなどした、とされる。


(2012年2月14日 読売新聞)


安愚楽牧場獣医師を書類送検 高鍋署
宮日 2012年02月14日

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=43777&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13

 本県の口蹄疫被害農家が、経営破綻した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の男性獣医師が牛を自ら診察せずに医薬品投与などを繰り返した疑いがあるとして告発した問題で、高鍋署は13日までに獣医師法違反の疑いで獣医師を書類送検していたことが分かった。送検は10日付。

 告発状によると、獣医師は2010年3、4月、口蹄疫感染疑い7例目となった同社直営農場(川南町)の従業員から「風邪の症状を示す牛がいる」と相談を受けた際、直接診察することなく、電話で牛725頭に投薬を指示したとされる。獣医師法は原則、獣医師が診察しないで投薬することを禁じている。

(以下紙面を転載)

獣医師法は原則、獣医師が診察しないで投薬することを禁じている。

 被害農家の男性2人が11年10月、高鍋署に告発状を提出し、同署は同11月に受理。同署と同県警生活環境課は、同社本社や県内外の直営牧場を家宅捜索したほか、獣医師や当時の従業員などから任意で事情を聴いていた。

 関係者によると、獣医師は県警の事情聴取に対し「電話で従業員に投薬を指示した」と告発内容を認める一方で、「症状が出ていない牛に風邪がいつるといけないので、予防の意味を込めて全頭に投薬を指示した。当時、口蹄疫は発生しておらず、感染を隠ぺいしようとする意図はなかった」と話しているという。

 県畜産・口蹄疫復興対策局は、同農場から牛の異常について通報を受けた時点で、既に半数ほどの牛に口蹄疫の症状が出ていたことを指摘。その上で、牛725頭に投薬する事態は、獣医師法で診察をするべき「特別の変状」に当たるのではないかとし、11年11月、獣医師を文書で指導していた。


「安愚楽牧場」の獣医師問題 獣医師法違反容疑で獣医を書類送検 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120214ddlk45040699000c.html

 高鍋署は、破産した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)の男性獣医師を、牛を診察せず医薬品を投与していたとして獣医師法違反容疑で宮崎地検に書類送検した。10日付。口蹄疫(こうていえき)被害に遭った川南町の畜産農家の男性2人が昨年10月、同署に告発していた。

 告発状などによると、獣医師は10年4月ごろ、川南町の同社第7農場の従業員から「風邪の症状を示す牛がいる」と電話で連絡を受けた際、自ら診察せず、農場の牛全725頭に投薬を指示したとしている。

 県警は12月、本社や農場などを家宅捜索し、押収資料を分析していた。県も11月に、獣医師に文書で「獣医師法上問題となる恐れがある。適切な獣医療を実施すること」と指導。一方で「前例がないので、明確に法に触れるとは判断できない」としていた。

毎日新聞 2012年2月14日 地方版


2012/02/13

口蹄疫・安愚楽牧場の獣医師を書類送検

安愚楽牧場の獣医師を書類送検 2月13日 18時56分 MRT

http://mrt.jp/localnews/(数日間は動画が見られます)

 まずは安愚楽牧場の獣医師が、牛を診察せずに、医薬品を投与した疑いがあるとして、畜産農家から告発された問題です。

告発状を受理した宮崎県警は、この獣医師を、13日までに、獣医師法違反の疑いで、書類送検していたことが分かりました。
 
 書類送検されたのは、破産した安愚楽牧場の男性獣医師です。

この獣医師は、おととし3月から4月にかけて、川南町にある安愚楽牧場の直営農場の牛、725頭に対し、診察をせずに、従業員に医薬品を投与させたとして、口蹄疫被害農家2人から、獣医師法違反の疑いで告発されていました。

告発を受け、警察は、栃木県の安愚楽牧場本社や川南町の直営農場などを家宅捜索したほか、この獣医師から任意で事情を聴くなど捜査を進めていましたが、今月10日付けで、この獣医師が、獣医師法違反の疑いで書類送検されていたことが分かりました。

警察の調べによりますと、この獣医師は、「牛を診察せず、投薬を指示した」と容疑を認めていますが、「口蹄疫の感染を隠す意図はなかった」と話しているということです。

告発した畜産農家の1人は、MRTの取材に対し、「書類送検されたのは当然で、大きな前進。今後も捜査を進めて、真実を明らかにしてほしい」と話しています。

安愚楽牧場の獣医師については、口蹄疫が確認される前に、十分な診察をしないまま牛に抗生物質を処方したとして、県が、去年11月、文書による指導も行っています。

安愚楽牧場の獣医師書類送検 無資格者に投薬させた疑い

朝日新聞デジタル>ニュース>社会>事件・事故>記事

2012年2月13日21時9分

http://www.asahi.com/national/update/0213/SEB201202130019.html

 破産手続き中の安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県那須塩原市)の獣医師が、資格を持たない従業員に投薬させた獣医師法違反の疑いがあるとして、宮崎県の畜産農家2人が宮崎県警に獣医師を刑事告発していた問題で、県警が獣医師を同法違反容疑で10日に書類送検していたことが、県警などへの取材でわかった。

 告発状は、この獣医師について、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の発生が確認される直前の2010年3月13日と4月17日、同県川南町にある安愚楽牧場の系列牧場から「風邪の症状を示す牛が発生した」との連絡を受けたにもかかわらず、直接診察せず、従業員に電話のみで抗生物質の投薬を指示した疑いがある、としていた。

 4月の投薬については、宮崎県が昨年11月、獣医師を文書で指導している。


※メモ

朝日版
「確認される直前の2010年3月13日と4月17日、同県川南町にある安愚楽牧場の~」
3月13日???

2012/02/12

口蹄疫・安愚楽獣医師 隠蔽は否定

「診察せず投薬指示」 安愚楽牧場の獣医師 
         口蹄疫隠蔽は否定 県警事情聴取

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=43743&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13

宮崎日日新聞 2012年02月11日

 本県で発生した口蹄疫に絡み、破産した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の男性獣医師が川南町の同社直営農場で牛を自ら診察せずに医薬品投与などを繰り返した疑いがあるとして口蹄疫被害農家から獣医師法違反の疑いで告発された問題で、獣医師が県警の調べに「電話で従業員に投薬を指示した」と認めていることが10日、関係者への取材で分かった。

 獣医師法は原則、獣医師が診察しないで投薬することを禁じている。県警は慎重に捜査を進めている。

 関係者によると、獣医師への事情聴取は昨年末までに行われた。獣医師は、口蹄疫発生前の2010年4月ごろ、感染疑い7例目となった同社直営農場(川南町)の農場従業員から「風邪の症状を示す牛がいる」と相談を受けた際、牛を直接診察することなく、電話で全725頭に投薬を指示したことを認めているという。

(以下転載)

 県畜産・口蹄疫復興対策局は、同農場からの通報時、全725頭のうち半数の牛に異変があったことを重視。このような事態は投薬で済ませるのではなく、獣医師法に対する農林水産省の見解では診察をするべき「特別の変状」に当たるのではないかとして、11年11月、獣医師を文書で指導している。

 県の口蹄疫対策検証委員会は11年1月にまとめた最終報告で、10年3月下旬には同農場の牛が風邪や食欲不振の症状を示していたことなどから、感染の初発となった可能性に言及していた。

 ただ、獣医師は「症状が出ていない牛に風邪がうつるといけないので、予防の意味を込めて全頭に投薬を支持した。当時はまだ口蹄疫の発生前なので、感染を隠そうとする意図もなかった」と強調しているという。

 口蹄疫被害農家の男性2人が11年10月、高鍋署に告発状を提出し、同署は同年11月に受理した。告発状によると、獣医師は10年3月から4月にかけて、同社直営農場の牛を直接診察することなく、従業員に投薬を支持した疑いがあるとしている。

 同署と県警生活環境課は、同社本社や本県内外の直営牧場を家宅捜索したほか、獣医師や当時の従業員ら関係者から任意で事情を聴いている。

※メモ・独り言

 1月20日に「安愚楽牧場を家宅捜索」のニュースが流れた。
 その後、どうなっているのか気になっていたが、昨日(2/11)の宮日に記事が。

 獣医師は、電話での指示は認めているが隠蔽に関しては否定しているとのこと。

 
 昨年12月20日に、口蹄疫の被害農家などでつくる「口蹄疫の真相を究明する連絡会議」が公開質問状を県に提出している。

 口蹄疫発生前の去年2月、高鍋町内の牛を診察した獣医師から、県の家畜保健衛生所に、口蹄疫疑いの通報があったらしい。(質問状では、その際、PCR検査で口蹄疫の感染の有無を確認しなかった理由を質している)

 これに関してはFLASH(2012年1月31日号)に『宮崎口蹄疫 公式発生2ヵ月前 県庁が握りつぶした「感染牛」』という記事が載せられている。

 記事によれば、高鍋町のある農場で口蹄疫発生前の2月15日に口腔内に腫瘍のある牛が見つかったが、県の家畜保健衛生所が検体を送らなかったという。

 この高鍋町の口蹄疫疑いの牛がいた農場に隣接しているのが安愚楽牧場で、元従業員は「2月ごろ、『(牛が)元気がなくて、よだれが出ている』という報告があり、口蹄疫を疑いました。しかし、幹部は場内だけで事態を収拾しようとしていたのです。じつは担当の獣医師も口蹄疫を疑い、県に報告しようとしてたのですが、幹部に阻止されました」と証言しているという。

 公的に(国の調査で)1例目とされた水牛農家の担当獣医師は、ここ(安愚楽牧場)から質問状にある高鍋の農場に口蹄疫がうつったのではないかとみている、という。

 まぁ、当ブログ的には、はっきりしない事には「・・・という」という書き方しかできないわけだが・・・。

 何度でも書く。

 感染源がはっきりしないがために、再開できない農家がいる。
 不安で不安でたまらない人たちがいる。

 感染源とされた農家が悪いわけではない。

 感染してしまったことは、しょうがないのだ。

 被害を広げないために通報した農家は、賞賛されるべきだ。
 決して非難されてはいけない。

 通報を怠った農場関係者は、感染源特定のためにも、
 どうか本当の事を話してほしい。
 もう「あなたたち個人」を責める人はいないと思うから。
 

 

関連

口蹄疫・安愚楽牧場を家宅捜索
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2012/01/post-7e2d.html

口蹄疫・安愚楽牧場を家宅捜索2
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2012/01/post-aa3b.html

口蹄疫・安愚楽の獣医師への告発受理
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/11/post-62a9.html

安愚楽牧場・口蹄疫被害で安愚楽の獣医師告発へ
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/10/post-e936.html

安愚楽牧場・口蹄疫被害で安愚楽の獣医師告発へ2
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/10/post-fcf3.html

口蹄疫・被害農家らが公開質問状
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/12/post-2945.html

2012/02/05

ちゅらさん展望台 口蹄疫侵入防止で閉鎖

ちゅらさん展望台 口蹄疫侵入防止で閉鎖

八重山毎日新聞 2012年2月4日
Category: 地域・教育 Tag: 口蹄疫 小浜島

http://www.y-mainichi.co.jp/news/19281/

観光客の出入り多く牧場主、窮状訴え


 【小浜】ちゅらさん展望台がある大石牧場(大石浩正代表)は30日、口蹄(こうてい)疫の侵入防止のため、2月1日から展望台を閉鎖することを明らかにした。
 大石代表は「観光名所になっているが、畜産業にとっては牛が大事だ。もし、口蹄疫が発生したら島中に迷惑をかけることにもなるため、閉鎖に向けて町役場にお願いしている」と説明した。

 牧場は大石代表と父親の浩さん、兄の功幸さんで経営しており、150~170頭の牛を飼養。8年ほど前に展望台が完成し、町と無償の貸地契約を結んでいた。
 大石牧場の倉庫が展望台に隣接していることもあり、展望台を訪れた観光客が雨宿りやトイレを借りに倉庫を訪れることも多く、柵から手を伸ばして牛に触れる観光客も後を絶たないという。
 大石代表は「入り口も駐車場もちゃんと整備されていない。雨で、雨宿りに来た観光客が来ても、出るように言うわけにもいかず、何年も我慢してきたがまだ続いている」と窮状を訴えた。

 兄の功幸さんも「口蹄疫が発生した場合は観光産業にも打撃を与え、農家だけの問題ではなくなる。まずは自分の身を守ることが大事だ」と貸地契約を解約し、閉鎖に理解を求めた。
 島の観光名所が閉鎖されることに川満栄長竹富町長は「宮崎県で口蹄疫が発生した際、一時的に閉鎖した経緯があり、牧場から大変不安だということで対応を求められた。防疫の観点も理解できるが、展望台は小浜の観光振興に大きく貢献し、観光資源にもなっているため、話を聞きながら粘り強く理解を求めていきたい」と展望台の再開に向けて協議を続ける考えを示した。


※メモ・独り言

小浜島で牧場を営む農家が、自分の土地の一角が格好の観光ポイントの展望台になっており今までは町に無償で貸していたが、防疫の面から展望台の閉鎖を申し入れている。町側としては観光資源として展望台の閉鎖はしないで欲しい・・・という話らしい。


展望台は農家の土地で、町に無償で貸している
牧場の倉庫が展望台に隣接
雨宿り・トイレを貸してくれ、などで倉庫に観光客が訪れる
観光客が牛に触れる

にもかかわらず、入り口も駐車場もちゃんと整備されていない


畜産農家の立場からすれば、この牧場主の気持ちはよ~くわかる。
すぐ近くの台湾で口蹄疫が発生している状況で、牧場の隣を観光客がウロウロしているなんて心配で心配でたまらない。

自分の牛だけの問題じゃない。島全体の問題だ。


殆ど報道されなかったため、宮崎以外の人は(ひょっとしたら畜産農家でさえ)知らなかったであろう当時の生活・・・

・図書館、体育館、公民館、すべての公共施設が閉鎖
 (これに伴い、大小のイベントだけでなく集団検診なども中止になった)

・修学旅行、家庭訪問、運動会など学校行事も中止や延期
 (畜産農家の中には子供の保育園や学校を休ませた例もあった)

・ゴミの種類によっては集荷さえ中止

要するに人が集まることは、ほとんど全部中止か延期となったわけだ。
口蹄疫の非常事態宣言が解除されるまでこれは続いた。

ホテルなどの宿泊キャンセルなど観光業はもちろんだが、人が動かねば、小売店も飲食店も売り上げは落ちる。
観光客相手だけでなく、地元住民相手の商店でさえ影響を受けたのだ。

そして、県全体に閉塞感と停滞感が漂っていた。

実体験としてそれを知る宮崎県民以外は、口蹄疫の及ぼすこういった影響は想像しにくいのかもしれない。

記事にある牧場主がいくら危機感を募らせたところで、畜産業以外の人達(特に観光を重視したい側の人)には伝わりにくいものがあるだろう。

この農場の持つ土地を使いたければ、島を挙げての防疫設備・防疫体制が必要だし、それを行政側が牽引すべきだと思う。

港や宿泊施設の消毒マットの設置は当然として、この展望台入口・駐車場入り口の車両消毒槽・消毒ゲート、観光客用の消毒マット、何なら入場テントを作り観光客の全身にクエン酸のミストをぶっかけるくらいしなければ、畜産農家としては安心できるものではない。

(ここの場合、展望台にトイレと雨宿りできる小屋も必要だな。)

「話を聞きながら粘り強く理解を求めていきたい」というなら、まず、これ位はしてもらわなきゃ話もできないよな、と部外者ながら思った次第。


▼八重山毎日新聞の社説もぜひ読んでみて欲しい

全産業網羅し口蹄疫対策を

八重山毎日新聞 2012年2月4日 

http://www.y-mainichi.co.jp/news/19312/

国際化には不可避の取り組み

■観光振興のリスク

 小浜島の観光名所「ちゅらさん展望台」地権者の牧場主が、口蹄(こうてい)疫侵入防止を理由に閉鎖の意向を示し、竹富町と調整している。
 八重山は観光産業への経済的依存度が高い。しかし一方で、畜産業を営む人々にとっては、人の移動に伴う家畜伝染病の不安感がある。
 同展望台は、2年前の宮崎口蹄疫発生時に一時閉鎖しており、台湾や中国、韓国で口蹄疫が発生している状況下では、いつ飛び火してもおかしくないというのが農家の胸中だろう。

 これまで郡内ではクルーズ船が寄港するたび、海外観光客への消毒措置が取られたり、農業施設に近づかないよう指導が行われている。
 ひとたび口蹄疫が侵入すれば、八重山の畜産業は壊滅的な打撃を受け、農家はもとより、風評被害で観光産業、地域経済も混乱することは必至だ。
 観光振興にはそのリスクがつきまとう。特に新空港開港後は国際観光地づくりを目標に掲げているだけに、その予防は不可欠だ。農家だけに負担を強いるのではなく、全産業を網羅してこの対策に真正面から向かい合わなければならない。

 2年前の口蹄疫で、発生地の宮崎県が受けた経済的損失は2350億円ともいわれる。
 発生確認から約29万頭の家畜を殺処分し、約4カ月かけてウイルスの撲滅・終息宣言が行われた。しかし、この騒動で多くの畜産農家が廃業に追い込まれ、再建に乗り出した人も価格低迷に苦しんでいる。

■近隣諸国で口蹄疫発生

 以後3カ年計画で復興に向けた各種対策が行われているが、その道のりは長いという。
 一方、農水省の口蹄疫に関する情報によると、韓国では一昨年1月に口蹄疫が発生し、6月にはいったん終息したものの、11月に再発。韓国全土にまん延した。対策で昨年4月には沈静化したが、再び3例が確認された。
 さらに台湾でも一昨年、南部で豚の口蹄疫が発生して以来、今年1月までに12地区で確認され、中国でも昨年12月に湖北省で豚の口蹄疫が発生しており、予断を許さぬ状況にある。

 このような状況下にあって石垣市は先日、ホテルでの靴底消毒を試験的に実施、観光協会とタイアップして予防対策を推進する方針だ。
 また、農水省も家畜や食肉の輸出が可能になるよう石垣港の指定に向けて検討しているといわれ、これが実現すれば検疫体制の強化、石垣牛など食肉輸出のはずみにもなる。市はさらに新石垣空港開港に併せ、空港もその指定を求める方針だ。

■独自のガイドライン策定を

 国際観光地を目指すには、口蹄疫など法定伝染病の侵入防止を徹底しなければならない。人の往来が増える分だけそのリスクも高まる。
 このため、宮崎の事例を分析してさまざまな対策を講じなければならない。いま一度同県の現状把握や国の対策を参考に、八重山独自のガイドラインを策定する必要がある。同時に各団体の連携や住民への周知徹底を図らなければならない。

 一昨年の宮崎口蹄疫発生時には、市内の牧場で疑似症状のある牛が見つかったと全国報道された。翌日には口蹄疫でないと修正されたが、その短時間の間に旅行のキャンセルも相次ぎ、瞬間的な風評被害を体験している。
 このような事態が起きないよう予防対策には念を入れ、常に緊張感を持ち続けなければならない。

2012/02/03

口蹄疫・熊本県あさぎり町で勉強会

「“口蹄疫”終息から学ぶ」  防疫体制の構築不可欠  畜産業者対象に勉強会


人吉新聞 2月3日 掲載

http://www.hitoyoshi-press.com/local/index.php?intkey=8003

 宮崎県で一昨年、猛威を振るった家畜伝染病「口蹄疫」の終息を踏まえて、防疫などを考える家畜伝染病予防防疫講演会及び飼養管理報告書説明会が、先月31日にあさぎり町深田のせきれい館であり、畜産関係者それぞれ防疫体制の要点などを確認した。同町畜産振興協会主催。

 豚、牛、鶏の畜産関係者約100人が出席。宮崎県高鍋町に㈲シガスワインクリニックを開設している獣医師の志賀明氏は、口蹄疫の発生経過について「4月28日、川南町で国内初の豚の発生が大きなポイント」とし、5月22日にようやくワクチン接種が始まったことなどを振り返った

 今回の口蹄疫の特徴は、国内で初めて豚に発生したことや、豚は典型的な臨床症状を示す一方、牛は典型的ではなかったことなどを挙げ、「ウイルスの糞への排泄が少なかったのが、周辺地域へ広がらなかった大きな要因」と指摘。

 口蹄疫の発生において、「手を挙げた農家を絶対に責めてはいけない。ウイルスの侵入を許した国家防疫体制の不備」とし、現状より多くの検体検査ができるシステム作りの必要性を強調。豚にも病気を封じるための防鳥ネットの敷設を呼び掛けた。

 殺処分については、感染力の強い豚を最優先することが必要と言い、今回、口蹄疫が宮崎県内で終息したのは、「防疫措置がうまくいったからではなく、(口蹄疫ウイルスの病原性、伝播力が強くなかったなど)いろんな要因が偶然にもプラスに動いたためでは」と述べた。

 「初発とされた農場や担当獣医師が疑われたのはもってのほか」とし、水際防疫体制の強化、早期発見と早期通報、早期検査と早期検査結果の報告、初動時の防疫体制の大切さ、畜産業界全体が防疫体制の構築にしっかり取り組む必要性を強調した。

※メモ

恐らく日本各地で勉強会が開かれているのであろうが、地方での開催がネット記事に掲載されることは少なく、目につきにくい。今回はたまたま見つけたもの。

「養牛の友」2月号の口蹄疫特集でも執筆されていた、宮崎県高鍋町の志賀明獣医師の講演があったとのこと。
この記事の内容は「養牛の友」2月号に書かれている物と重なる部分が多い。

実際に口蹄疫がまん延していた時、現地で色々な物を見聞きし、殺処分などを経験した獣医師の言葉には、やはり重いものがあると思う。現場を知っているだけに語れる事も多いだろう。
そうした人を講師に招けば、話を聞く畜産農家の防疫に対する意識は否が応でも高まるに違いない。

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