去年の後半はモモ肉が売れたらしい
「食肉通信」という業界紙を購読しています。
最近の記事には去年の牛肉の売れ筋や価格の推移などが書いてありました。
11月・12月の消費動向などを読んでみると・・・牛肉の消費が少しだけ増えているとか。
(これは国産牛肉だけじゃなく輸入肉も含まれているわけで、和牛生産農家としては素直に喜んで良い数字ではないのかもしれませんけど・・・。)
例年、特に12月は、お歳暮や正月の需要としてすき焼き用のお肉が売れるみたいなのですが、今年は特にローストビーフ用のモモ肉の塊が売れたのだとか。
記事によれば、TVなどで取り上げられた「炊飯器で作るローストビーフ」が影響したのではとの事でした。
このブログでも取り上げ、実際に私も何度か作ってみました。
作り方はこちら→炊飯器で作るローストビーフ
とりあえず、何と言っても 「楽」 (*´ω`*)
オーブンで作るとなると、温度を気にして、焼き上がりにも気を配ったにも関わらず、火が上手く通ってなかったり、あるいはパサパサになったり、作った後は天板を洗ったり・・・
▲ちょっと火が通りすぎた例( ´;ω;`)ブワッ
色々考えると作るのが億劫になるのがローストビーフなわけですが、炊飯器にお任せの方法は本当に簡単なんですよ。
何より、まず失敗することはないし、おまけに出来上がりも、旨い!
低温調理法(お肉を低温でじっくり熱を通す事によって、うまみ成分を引き出す調理法)ってのも話題になりましたが、炊飯器を使えば、それが簡単にできるのです。
それにローストビーフって「豪華な食事」ってイメージがありますよね?
それが炊飯器で簡単に出来るなら、一度は作ってみようかと思うのは主婦なら当然。
モモ肉の売り上げが伸びたのも道理ってものです。
しかし、TVの影響って凄いですね。
TVで取り上げられると、やっぱり一般主婦の食いつきが違うって、しみじみ思いました。
・・・・やっぱり、牛肉の食べ方を提案していくって大切なんですね。
よく聞くのが(特に生産者から)
「牛肉は、焼いて塩で食べるのが一番なんだよ!」
って言葉。
私としても異存はありません。
私も、良い肉を塩で食べるのが一番牛肉の旨さがわかると思ってます。
でも、一般の消費者に
もっといろんな方法で牛肉の色んな美味しさを知って貰って、
もっともっと牛肉の事を知って貰って、
もっともっとたくさん食べて貰うには、
色んなジャンルの料理人さんたちとタッグを組んで、
あるいは生産者自ら、
色んな提案をしていかなきゃいけないんですよね・・・
塩が一番旨い!って言ってるだけなら、消費拡大には繋がらないわけで。
とりあえず・・・・
炊飯器で作るローストビーフの作り方を考えてくれた人、ありがとう!
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