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2012/02/05

ちゅらさん展望台 口蹄疫侵入防止で閉鎖

ちゅらさん展望台 口蹄疫侵入防止で閉鎖

八重山毎日新聞 2012年2月4日
Category: 地域・教育 Tag: 口蹄疫 小浜島

http://www.y-mainichi.co.jp/news/19281/

観光客の出入り多く牧場主、窮状訴え


 【小浜】ちゅらさん展望台がある大石牧場(大石浩正代表)は30日、口蹄(こうてい)疫の侵入防止のため、2月1日から展望台を閉鎖することを明らかにした。
 大石代表は「観光名所になっているが、畜産業にとっては牛が大事だ。もし、口蹄疫が発生したら島中に迷惑をかけることにもなるため、閉鎖に向けて町役場にお願いしている」と説明した。

 牧場は大石代表と父親の浩さん、兄の功幸さんで経営しており、150~170頭の牛を飼養。8年ほど前に展望台が完成し、町と無償の貸地契約を結んでいた。
 大石牧場の倉庫が展望台に隣接していることもあり、展望台を訪れた観光客が雨宿りやトイレを借りに倉庫を訪れることも多く、柵から手を伸ばして牛に触れる観光客も後を絶たないという。
 大石代表は「入り口も駐車場もちゃんと整備されていない。雨で、雨宿りに来た観光客が来ても、出るように言うわけにもいかず、何年も我慢してきたがまだ続いている」と窮状を訴えた。

 兄の功幸さんも「口蹄疫が発生した場合は観光産業にも打撃を与え、農家だけの問題ではなくなる。まずは自分の身を守ることが大事だ」と貸地契約を解約し、閉鎖に理解を求めた。
 島の観光名所が閉鎖されることに川満栄長竹富町長は「宮崎県で口蹄疫が発生した際、一時的に閉鎖した経緯があり、牧場から大変不安だということで対応を求められた。防疫の観点も理解できるが、展望台は小浜の観光振興に大きく貢献し、観光資源にもなっているため、話を聞きながら粘り強く理解を求めていきたい」と展望台の再開に向けて協議を続ける考えを示した。


※メモ・独り言

小浜島で牧場を営む農家が、自分の土地の一角が格好の観光ポイントの展望台になっており今までは町に無償で貸していたが、防疫の面から展望台の閉鎖を申し入れている。町側としては観光資源として展望台の閉鎖はしないで欲しい・・・という話らしい。


展望台は農家の土地で、町に無償で貸している
牧場の倉庫が展望台に隣接
雨宿り・トイレを貸してくれ、などで倉庫に観光客が訪れる
観光客が牛に触れる

にもかかわらず、入り口も駐車場もちゃんと整備されていない


畜産農家の立場からすれば、この牧場主の気持ちはよ~くわかる。
すぐ近くの台湾で口蹄疫が発生している状況で、牧場の隣を観光客がウロウロしているなんて心配で心配でたまらない。

自分の牛だけの問題じゃない。島全体の問題だ。


殆ど報道されなかったため、宮崎以外の人は(ひょっとしたら畜産農家でさえ)知らなかったであろう当時の生活・・・

・図書館、体育館、公民館、すべての公共施設が閉鎖
 (これに伴い、大小のイベントだけでなく集団検診なども中止になった)

・修学旅行、家庭訪問、運動会など学校行事も中止や延期
 (畜産農家の中には子供の保育園や学校を休ませた例もあった)

・ゴミの種類によっては集荷さえ中止

要するに人が集まることは、ほとんど全部中止か延期となったわけだ。
口蹄疫の非常事態宣言が解除されるまでこれは続いた。

ホテルなどの宿泊キャンセルなど観光業はもちろんだが、人が動かねば、小売店も飲食店も売り上げは落ちる。
観光客相手だけでなく、地元住民相手の商店でさえ影響を受けたのだ。

そして、県全体に閉塞感と停滞感が漂っていた。

実体験としてそれを知る宮崎県民以外は、口蹄疫の及ぼすこういった影響は想像しにくいのかもしれない。

記事にある牧場主がいくら危機感を募らせたところで、畜産業以外の人達(特に観光を重視したい側の人)には伝わりにくいものがあるだろう。

この農場の持つ土地を使いたければ、島を挙げての防疫設備・防疫体制が必要だし、それを行政側が牽引すべきだと思う。

港や宿泊施設の消毒マットの設置は当然として、この展望台入口・駐車場入り口の車両消毒槽・消毒ゲート、観光客用の消毒マット、何なら入場テントを作り観光客の全身にクエン酸のミストをぶっかけるくらいしなければ、畜産農家としては安心できるものではない。

(ここの場合、展望台にトイレと雨宿りできる小屋も必要だな。)

「話を聞きながら粘り強く理解を求めていきたい」というなら、まず、これ位はしてもらわなきゃ話もできないよな、と部外者ながら思った次第。


▼八重山毎日新聞の社説もぜひ読んでみて欲しい

全産業網羅し口蹄疫対策を

八重山毎日新聞 2012年2月4日 

http://www.y-mainichi.co.jp/news/19312/

国際化には不可避の取り組み

■観光振興のリスク

 小浜島の観光名所「ちゅらさん展望台」地権者の牧場主が、口蹄(こうてい)疫侵入防止を理由に閉鎖の意向を示し、竹富町と調整している。
 八重山は観光産業への経済的依存度が高い。しかし一方で、畜産業を営む人々にとっては、人の移動に伴う家畜伝染病の不安感がある。
 同展望台は、2年前の宮崎口蹄疫発生時に一時閉鎖しており、台湾や中国、韓国で口蹄疫が発生している状況下では、いつ飛び火してもおかしくないというのが農家の胸中だろう。

 これまで郡内ではクルーズ船が寄港するたび、海外観光客への消毒措置が取られたり、農業施設に近づかないよう指導が行われている。
 ひとたび口蹄疫が侵入すれば、八重山の畜産業は壊滅的な打撃を受け、農家はもとより、風評被害で観光産業、地域経済も混乱することは必至だ。
 観光振興にはそのリスクがつきまとう。特に新空港開港後は国際観光地づくりを目標に掲げているだけに、その予防は不可欠だ。農家だけに負担を強いるのではなく、全産業を網羅してこの対策に真正面から向かい合わなければならない。

 2年前の口蹄疫で、発生地の宮崎県が受けた経済的損失は2350億円ともいわれる。
 発生確認から約29万頭の家畜を殺処分し、約4カ月かけてウイルスの撲滅・終息宣言が行われた。しかし、この騒動で多くの畜産農家が廃業に追い込まれ、再建に乗り出した人も価格低迷に苦しんでいる。

■近隣諸国で口蹄疫発生

 以後3カ年計画で復興に向けた各種対策が行われているが、その道のりは長いという。
 一方、農水省の口蹄疫に関する情報によると、韓国では一昨年1月に口蹄疫が発生し、6月にはいったん終息したものの、11月に再発。韓国全土にまん延した。対策で昨年4月には沈静化したが、再び3例が確認された。
 さらに台湾でも一昨年、南部で豚の口蹄疫が発生して以来、今年1月までに12地区で確認され、中国でも昨年12月に湖北省で豚の口蹄疫が発生しており、予断を許さぬ状況にある。

 このような状況下にあって石垣市は先日、ホテルでの靴底消毒を試験的に実施、観光協会とタイアップして予防対策を推進する方針だ。
 また、農水省も家畜や食肉の輸出が可能になるよう石垣港の指定に向けて検討しているといわれ、これが実現すれば検疫体制の強化、石垣牛など食肉輸出のはずみにもなる。市はさらに新石垣空港開港に併せ、空港もその指定を求める方針だ。

■独自のガイドライン策定を

 国際観光地を目指すには、口蹄疫など法定伝染病の侵入防止を徹底しなければならない。人の往来が増える分だけそのリスクも高まる。
 このため、宮崎の事例を分析してさまざまな対策を講じなければならない。いま一度同県の現状把握や国の対策を参考に、八重山独自のガイドラインを策定する必要がある。同時に各団体の連携や住民への周知徹底を図らなければならない。

 一昨年の宮崎口蹄疫発生時には、市内の牧場で疑似症状のある牛が見つかったと全国報道された。翌日には口蹄疫でないと修正されたが、その短時間の間に旅行のキャンセルも相次ぎ、瞬間的な風評被害を体験している。
 このような事態が起きないよう予防対策には念を入れ、常に緊張感を持ち続けなければならない。

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