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2011/11/08

クローズアップ現代「黒毛和牛オーナー 7万人の悲鳴」

11月3日から7日の夕方までアップされていた予告

黒毛和牛のオーナーを募り、高利の配当をアピールして7万人を超える市民から出資金を集めたまま倒産した『安愚楽牧場』(栃木・那須塩原)。負債額は4300億円にのぼり、出資金が戻ってくる目処もたっていない。今、全国12カ所で被害対策弁護団が結成。弁護団は、徹底的に返済を求めていく構えだ。被害は消費者だけでなく、畜産農家にも広がっている。14万頭の黒毛和牛を保有するという安愚楽牧場。牛を預かって育ててきた300軒余りの酪農家が「廃業せざるを得ない」と窮状を訴える。7万人の消費者に被害が及んでいる「黒毛和牛オーナー制度」はなぜ成り立ってきたのか、日本の黒毛和牛のシェア20%を占める「安愚楽牧場」の破たんの深層に迫る。

この中の「酪農家」という表現、並びに「日本の黒毛和牛のシェア20%を占める」の20%の数字の根拠に関して、NHKの方に問い合わせのメールを送りましたら、放送前にNHKの方から、なんと「電話」を頂きました(笑)

まず「酪農家」に関しては「畜産農家」に書き換えをして頂けました。
(牛を飼ってれば「酪農家」なんだろうね、世間の人には)

黒毛和牛のシェア20%に関しては

・日本の黒毛和牛の飼育頭数は約180万頭、と畜数が50~60万頭。
 安愚楽の公表している頭数が約14万頭。
 と畜数(従って市場に出回る数)の約20%であるという説明。

 安愚楽の牛が繁殖から肥育までの全ての牛を対象にしてるのに、なんで「と畜」数の20%という表現なのか、私にはわからんのですが。

 番組の中でも「5頭に1頭の割合」という表現を使ってたし。誤解を招くと思うのですが。

 「日本の飼育頭数の10%」じゃ、いかんの?

さて、中身は・・・ちょっと残念な内容でした。

電話を頂いた際に「安愚楽の問題から日本の畜産の抱える問題点も見えてきた。TPPも踏まえて何たらかんたら」と言われていたのですが、結果的に、消費者問題、預託農家の問題、畜産の抱える問題点(?)、全てが中途半端な印象を受けました。

印象深かったのは、預託農家と安愚楽の関係を取り持っていたのがJAという図式。

JAで借金を作った農家が、安愚楽牧場の預託となることで月々決まった収入を得る事が出来る
  ↓
農家はJAへの借金が返せる

JAとしては、安愚楽への飼料などの販売+貸付金の回収という利点があったわけですね。

これが安愚楽を無暗に肥大化させた一因にもなってるわけでしょうが、この事と絡めて
「日本の畜産の問題点」を提示しながら、雁屋 哲さんを引っ張りだして

「日本の畜産技術は外国に比べて劣っている」

とか、もう、わけわからんし。(苦笑)

つか、失礼だけど 雁屋 哲さん、必要なかったでしょう?
少なくとも安愚楽問題には。

今後もまた安愚楽の問題を取り扱ってくれて、今回のが第1回目とかだったら
ちょっとは納得がいくんですけど。

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