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2011/09/21

口蹄疫・宮崎日日新聞「新生の分岐点」2 防疫意識

※宮崎日日新聞が口蹄疫終息1年の宮崎の畜産会の現状を連載したものを転載
 (改行等、加えてある)


新生の分岐点2  防疫意識
農家間の温度差課題

(2011年8月28日付)


 「知り合いの獣医師が往診先で靴底を消毒しようとしたら、農家から『もう口蹄疫は大丈夫やから、せんでいいよ』と言われ驚いたそうだ」

 ある県職員はそう語り、「喉元過ぎれば・・・かな」と落胆の色を隠さなかった。

 口蹄疫の終息から時間が経過し、似たような話はほかにもある。県央部の農場を回る畜産団体の職員は「無料配布された消毒薬の噴霧器を全く使っていない農家、『消毒はもういいやろ』と話す農家がいる。消毒の大切さをを繰り返し伝えても、分かってもらえない」と唇をかむ。

 一方で、多くの農家が懸命の防疫を続ける。ワクチン接種で約80頭を殺処分された宮崎市佐土原町の和牛繁殖農家、立山尚美さん(41)の牛舎では天井のスプリンクラーから消毒液が1時間おきに散布される。農場への人の出入りを制限し、車両の消毒槽を設置。農場の内外で長靴を使い分ける。立山さんは「再発すれば一つの農場の問題ではない」と妥協しない。

       □  □  □

 立山さんの言葉通り、いくら個々の農家が防疫レベルを上げても、地域に1カ所でもほころびがあれば、地域全体がその犠牲になる。

 都城市では繁殖や肥育などの生産者グループごとに「農場へ出入りした人の記録を取る」などの防疫目標を立て、看板に記して農場内に掲示している。市畜産課の上西利茂課長は「行政の一方的な指導だけでは農家の意識は高まらない。農家同士で目標が守られているかを確認しあってほしい」と狙いを語る。

 このほか、県内では「畜舎用」と大きく書かれた長靴を農家に配布し、長靴の履き分けを意識づけると同時に、その長靴で競り市など農場外に出ないよう地域でチェックし合う試みも見られる。


       □  □  □

 一部の農家には「どの消毒液が効果的なのか分からない」「消毒に時間がかかり手が回らない」といった戸惑いや、「口蹄疫は夏には発生しない」という誤った情報が広がっている。

 宮崎大学農学部獣医学科(獣医微生物学)の後藤義孝教授は「防疫作業を苦痛に感じると長続きしない」と指摘。ポイントを押さえた防疫が重要という。

 ウイルスは家畜の導入や餌搬入時に、外部から持ち込まれるリスクが高い。後藤教授は「農場にウイルスを入れないことが防疫の基本。外部から家畜や車両、人が入る時には必ず消毒しなければならない。ウイルスが侵入してからでは、農場を消毒しても意味がない」と、農場における"水際対策"に重点を置くよう助言する。

 口蹄疫は7月に中国、台湾で発生しており、夏場でもウイルスが国内に侵入する恐れがある。後藤教授は「消毒薬の使い方など、農家が相談できる窓口づくりも必要。農家が正しい知識や情報を持たないと、防疫レベルは向上しない」と、地域防疫の底上げに向けた整備を求める。

※関連
 新生の分岐点1 飼育密度
 http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2011/09/post-8c33.html

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