口蹄疫・宮崎大が防疫研究拠点を設立
県の口蹄疫、鳥フル対策支援 宮大に防疫センター 来月 海外研究機関と連携も宮崎日日新聞 2011年9月7日付転載(改行等加えた)
口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザの発生を受け、宮崎大(菅沼龍夫学長)が「産業動物防疫リサーチセンター」(仮称)を10月に設置する。
口蹄疫発生時の防疫戦力構築や専門知識を身に付けるための研修生の受け入れのほか、迅速な診断技術や飼料生産の研究に取り組む計画。
国や県と連携しながら、大学を挙げて畜産県・宮崎を支援する体制を整え、同時に世界水準の研究体制の確立を目指す。
構想ではセンター内に「防疫戦略」「感染症研究・検査」「国際連携・教育」「畜産研究・支援」の4部門を設置。
農、医、工、教育文化の全学部の教員15~20人がセンター業務を兼務し、各部門に4、5人を配置する。
防疫戦略部門では、農学部獣医学科内に開設される「産業動物伝染病防疫学研究室」の教授、准教授を中心に昨年の口蹄疫の分析、発生シミュレーションなどを実施。
その上で、国内や県内での再発に備え、家畜の殺処分やワクチン接種を行うべき範囲を導き出すなど、科学的な裏付けを伴う防疫の在り方を模索する。
国産連携・教育部門は、家畜伝染病対策の先進地である欧米の獣医系大学への研修生の派遣や、口蹄疫の発生が続くアジア諸国からの研修生受け入れなどを通じて、国際的な情報ネットワークの構築を目指す。
このほか、県やJAなど農業団体の職員を研修生として受け入れ、疫学や消毒の正確な知識を学んでもらうなど、県内の防疫レベルの底上げを図る。
同大学には全学部横断の「産学・地域連携」「教育・学生支援」「フロンティア科学実験総合」「国際連携」の4センターがあり、今回のリサーチセンターは5番目の設置となる。
宮大が防疫研究拠点設立へ口てい疫や鳥インフルエンザの感染が広がり、宮崎県内で大きな被害が出たことを受けて、宮崎大学は、家畜の伝染病を専門に研究するセンターを来月、設立することになりました。
この研究センターは、「産業動物防疫リサーチセンター」と名づけられ、宮崎大学のすべての学部と学内にある別の研究センターから20人ほどの教員を配置することにしています。
センターには
▼去年、県内で感染が広がった口てい疫の発生をシュミレーションするなどして、防疫について研究する部門と、
▼アジアの周辺諸国の研究機関や大学と連携して、情報交換をしながら防疫研究に取り組む部門など、4つの部門を設けて、研究を進めることにしてます。
また、県や農業団体などから職員を研修生として受け入れて、防疫態勢を強化することにしています。宮崎大学はこの研究センターを10月1日に設置し、研究をスタートさせることにしてます。
宮崎大学の中山建男副学長は、「研究成果がしっかりと実地で生かせる研究機関をつくり、日本の畜産を支えていく人材を育てていきたい」と話していました。
09月12日 18時04分 NHKローカル
※ メモ・所感
去年の口蹄疫の際の、よくわけのわかんないワクチン接種区域の設定に疑問を持った人は多かったはず。
殺処分やワクチン接種の範囲の根拠を科学的な裏付けの下に示してくれるのを期待。
いずれは、県やJAに限らず、市町村からも研修生を受け入れて欲しいなぁ。
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