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2011/09/06

口蹄疫・終息宣言から1年 ②

口蹄疫終息から1年 秋には官民一体態勢

宮日(2011年8月27日付)


 口蹄疫に関する防疫措置を終え、県が県内外に安全性をアピールした「終息宣言」から、27日で1年を迎えた。

県は26日、家畜頭数に比べて不足が指摘されていた家畜防疫員について、9月から農政水産部の畜産職員83人を新たに任命する方針を明らかにした。10月以降、NOSAI連宮崎や民間の開業獣医師の任命も検討しており、官民一丸となった防疫態勢の構築を急ぐ。

一方、再発への不安や枝肉価格の低迷などで、家畜を殺処分された農家の経営再開は8月末で57%にとどまる見通しであることも同日公表された。


 県は飼養衛生管理基準の順守状況を確認するため、県内で牛と豚を飼育する農家全戸(9635戸)を対象に9月から立ち入り調査を実施。これに合わせ、農政水産部の畜産職員など83人を防疫員に任命する。このうち農林振興局などに勤務する62人と、家畜保健衛生所の防疫員48人の計110人が調査に当たる。


 10月からは民間獣医師からの任命も目指しており、NOSAI連宮崎や県獣医師会に協力を要請している。

民間獣医師は県の非常勤職員に任用した後、防疫員に任命する計画。任用経費と獣医系大学に通う学生への奨学金(2人分)を含めた家畜防疫体制強化事業費2770万円を9月定例県議会に提案する。


 被害農家の経営再開は昨年9月の日向市を皮切りに、最も遅い東児湯5町でも同11月からスタート。県復興対策推進課によると、経営を再開した農家は8月末現在で57%の704戸となる見通し。周辺諸国での口蹄疫発生や県内での再発懸念、枝肉価格の低迷など不安要素が多く、5月末の前回調査から3ポイント増にとどまる。


 県内の子牛競り市の平均価格は、1頭40万円台の高値を維持。しかし、福島第1原発事故に伴う放射性セシウム汚染の影響で牛の枝肉価格が低迷しており、7月の県内の枝肉価格(和牛A4等級)は1キロ1445円と昨年同期を7・7%も下回った。


 感染疑いによる殺処分で55頭から5頭に減った県有の種雄牛について、県は5年間で15億円の基金を設置し造成を続ける。その一方で、血統の偏りを防ぐため県家畜改良事業団が県外から精液ストロー1500本を購入し、県内の農家に供給している。

 河野知事は同日の復興対策本部会議で「厳しい向かい風が吹いているが、意欲ある人に寄り添いサポートしていくことが大事だ。一歩一歩、新生に向けて取り組んでいきたい」と述べた。


「感染経路突き止める」 宮大研究員牛島さん独自調査

宮日(2011年8月27日付)


 口蹄疫の終息から1年がたった今も、多くの被害農家が経営再開をためらっている。感染経路が分かっていないことへの不安が理由の一つ。

そんな中、宮崎大農学部獣医学科の研究員、牛島留理さん(36)は1人で被害農家を訪ね、地道な聞き取り調査を続けている。国も県も感染経路の解明をあきらめたが、同大学で独自に解明しようというのだ。9月には、これまで集めた100戸以上のデータを獣医疫学の先進地、英国で解析する。被害農家は「まだ見捨てられていなかった」と勇気づけられている。


 同学科を卒業した牛島さんは、県内の大規模農場に就職後、獣医疫学を学ぶためにオランダの農業系大学に入学。卒業2カ月前に本県で口蹄疫が発生し、現地にも獣医師が足りないなどの情報が届いた。「帰国すべきか悩んだが、ちゃんと卒業して宮崎のために役立ちたかった」と振り返る。そして終息宣言が出た昨年8月27日に帰国、母校の門をたたいた。


 今年4月から川南町内の発生農家とワクチン接種農家を対象に本格的な調査を開始。当時の飼育管理や生活パターン、思い当たる感染原因などを聞き取る。わずかなヒントも見逃せないため、じっくりと農家の話に耳を傾け、1戸で5時間を要したことも。携行する地図には多くの書き込みや汗の痕があり、苦労の跡がうかがえる。


 農林水産省の疫学調査チームは昨年11月24日に中間取りまとめを発表。ウイルス拡散の要因として人や車両の移動を挙げるが、「情報収集には限界が見られた」とした。

牛島さんは「国などは自分たちの立場があるが、私たち第三者機関は科学的分析を優先し、独自の調査ができる。宮崎で発生したのに自分たちがあきらめてどうするのか」と力を込める。


 集めたデータを解析するため、来月からは英国の研究機関へ赴く。多くの専門家と議論しながら、感染拡大をシミュレーション。効果的な消毒方法や消毒ポイントの位置、ワクチンの接種時期などを導き出し、国や県へ提案するつもりだ。分析結果は来年になる見込みで、帰国後は同町以外にも対象を広げる。


 川南町内の繁殖牛農家の50代男性は「感染経路に関し国と県の見解が違うなど、あやふやな状態だ。原因究明に期待したい」。経営再開を迷う同町川南の養豚農家、森本ひさ子さん(61)は「口蹄疫の記憶が風化する中、いまだに再開できずに悩んでいる農家は多い。こういう取り組みで見捨てられていないことが分かり、勇気が出た農家は多いはずだ」と喜ぶ。

口てい疫被害考える市民講座

宮崎県に大きな被害をもたらした口てい疫の終息宣言から27日で1年になるのを前に、宮崎市では26日夜、口てい疫の感染防止対策などを考える市民講座が開かれました。

この市民講座は、去年の口てい疫と将来の畜産のあり方を考えてもらおうと、大学の研究者で作る団体などが11月まで4回にわたって開くものです。

26日夜は宮崎市で第1回が開かれ、動物の感染症に詳しい宮崎大学農学部の後藤義孝教授が日本の家畜感染症の現状と課題について講演しました。

後藤教授は、牛と豚の感染の仕方の違いや宮崎県での検証結果を示しながら、感染源が分からない以上、口てい疫の拡大を防ぐためには感染経路を絶つしかなく、国と県、それに市町村と農家が連携し、防疫訓練を繰り返しながら、改善していくことが大切だと指摘しました。

参加したおよそ20人の市民からは、
▼ハエがウイルスを運ぶことはないのか、とか
▼車に付着したウイルスが風で飛ばされて広がったのではないかと、熱心に質問が出されました。

後藤教授は「ハエについては専門家でも意見が分かれる。ウイルスは衣服や靴にも付着し、感染を広げる」と答えていました。

この市民講座は、ことし11月までにあと3回開かれ、次は9月16日、午後6時半から宮崎市中央公民館で開かれます。

08月27日 09時11分 NHKローカル


口蹄疫:終息宣言1年 無念の殺処分から飼育再開、復興へ愛情注ぐ /宮崎

 約30万頭の牛や豚が殺処分され、県内の畜産農家に深刻な打撃を与えた口蹄疫(こうていえき)の終息宣言から27日で1年。県によると、8月末現在で飼育を再開した農家は57%。復興を目指し、教訓を生かした防疫体制への取り組みが進む一方、農家の実態に即した対策を指摘する声もある。

 ◇西都の繁殖農家・浜砂さん

 「何も分からず埋められていった牛たちのためにも、病気にかからん丈夫な牛を育てる」。2万頭あまりが殺処分となった西都市で、繁殖農家を営む浜砂朋宏さん(32)は言葉に力を込める。西都市は7月、「口蹄疫からの復興のシンボルに」と市内の園芸農家からの義援金で雌の牛「ふつさ」を購入。その飼育を託されたのが、若手の浜砂さんだった。

 浜砂さんは24歳の時、畜産農家だった祖父の体調悪化を機に会社勤めをやめ、跡を継いだ。当時は8頭。結婚し、2人の子供が生まれるなか「飯を食っていくだけでも最低30頭。教育費も考えたらもっと要る」と母子40頭に増やした。ようやくこれから経営が回り始めると思った矢先、口蹄疫が地域を襲った。

 農協施設に預けていた5頭を除き、35頭はワクチン接種の対象になり、殺処分された。「農家は割り切ることを知っている。ペットじゃないから出荷するし、こちらの都合で子も産ませる。でもやっぱりかわいいし、かわいそうで」。

 1年前の終息宣言後、すぐに子牛2頭を購入した。再開への不安もよぎったが「怖いとか不安とか思っていたら飯が食えん」。それ以上に「ちゃんとやることが、人間のルールで突然処分された牛たちに報いることになる」と思ったからだ。国や県からの補償金は新たな牛舎建設費につぎ込んだ。殺処分から1年となる6月22日には埋却地に花を手向けに行き、決意を誓った。

 現在はシンボル牛を含め29頭を養う。「また涙を流さんよう、悔いなく愛情を注いでいく」。餌を元気に食べる牛の姿が、浜砂さんの励みになっている。【百武信幸】

 ◇「水際での防疫強化を」 消毒設備は零細農家に負担大--県獣医師会・矢野支部長

 口蹄疫終息宣言から1年がたっても経営再開に足踏みする農家が多い現実。県獣医師会児湯支部の矢野安正支部長は、往診で日常的に農家と接するなかで「気持ちが萎縮している」と慎重姿勢に理解を示す。

 国や県は再発防止のために防疫の徹底を重視する。今後改正予定の新たな飼養衛生管理基準は、農家に消毒設備の整備充実を求める方向だ。

 矢野支部長は「消毒は重要」と前置きしたうえで「100万円前後の車両の消毒ゲートなど高額の設備投資は、零細農家には負担が大きすぎる」とみる。

 海外からのウイルス侵入を防ぐ水際対策は、足踏みマットによる靴底消毒が一般的。だが、「それで満足していいのか。徹底するなら消毒薬を霧状にして人や衣服、手荷物も消毒すべきだし、国内にウイルスが存在しない今は、むしろ水際での防疫をより強化すべきだ」と指摘する。

 口蹄疫の発生時、農家には他の農家との接触自粛が求められ、終息後もまだ遠慮があるという。「口蹄疫で多くの農家が心に傷を負った。仲間同士で牛を眺め、語り合うのが牛飼いのやりがい。きちん消毒したうえで交流し、気持ちを高め合ってほしい」と励ます。【石田宗久】

毎日新聞 2011年8月27日 地方版


終息1年 高校生が研究発表

口てい疫の終息宣言から1年となる27日、再発防止策を考える畜産関係者の研修会が新富町で開かれ、神戸の高校生のグループが感染拡大を防止するシミュレーションを行うために開発したパソコンのプログラムを発表しました。

新富町で開かれた研修会には、県内の獣医師や畜産農家らおよそ100人が参加しました。
27日は、兵庫県立神戸高校の生徒たちのグループが招かれ、口てい疫に関する独自の研究成果を披露しました。

高校生たちは、去年、宮崎県で口てい疫が発生した際に、感染が確認された農場や処分された牛の数などのデータをもとに、牛の間で感染がどのように広がっていくのかを解析する数式とパソコンのプログラムを開発したいきさつを説明しました。

そして、架空の地域や農場を設定してシミュレーションをしたところ、1例目に感染が確認された農場から半径6キロの範囲で牛の予防的な処分などを行えば、感染拡大を阻止できるという結論が得られたと発表しました。

これに対して参加者からは、「牛よりも大量にウイルスを排出する豚を含めて解析しないと、現実的でない」といった意見が出されました。

発表した高校生は、「解析の対象に豚を加えるアドバイスをもらったので、さらに研究を進めたい」と話していました。

都農町の獣医師の青木淳一さんは「宮崎県から遠く離れた高校生が対策を考えてくれたことがうれしい。さらなる研究を期待したい」と話していました。

08月27日 19時18分 NHKローカル


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