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2011/08/04

安愚楽牧場倒産?3

安愚楽牧場経営悪化  牛の管理どうすれば   県内預託農家 支払い滞り募る不安

2011年08月03日 宮日

 本県をはじめ全国で黒毛和牛生産を展開する畜産会社「安愚楽牧場」(本社栃木県)が経営悪化した問題で、同社から預かった牛を飼育する「預託農家」に不安が広がっている。

 預託料の支払いが滞りがちで、先行きが見えないからだ。同社が手掛ける「和牛オーナー制度」も含め、専門家は「被害総額は数千億円」と指摘する。

 県畜産・口蹄疫復興対策局によると、5月末現在、県内の同社の預託農家は22戸。本県を昨年襲った口蹄疫で、感染が集中した児湯地域にも3戸あるという。

 県内で100頭以上の牛を預かる60代の畜産農家男性は、同社からの7月分の支払いが、それまでと比べて3分の1程度に減ったという。

「安愚楽牧場が再建できないなど最悪の場合、生きている牛の管理をどうすればいいのか。農家に所有権はなく、預かっている以上、処理することはできない」と不安を隠せない。

 県内の預託農家の半数に上る11戸が管内にあるJAこばやしが1日、経営状態などの聞き取り調査を行ったところ、「7月支払いの預託料が一部しか払われていない」との声が聞かれた。

 同社によると、口蹄疫、東日本大震災に伴う福島第一原発事故による牛の出荷制限が経営を直撃。さらに、牛から放射性セシウムが検出された問題による風評被害で牛肉の消費や価格が急落したことが響いた。
「各預託農家に支払いが困難になった経営状態を説明した上で、理解を求めている」という。

 同対策局は「具体的にどのように動くかは決めていないが、市町村と情報を交換しながら事態の把握に努めたい」と受け取る。

 一方、同社は繁殖牛への出資者を募り、生まれた子牛を買い取る独自のビジネス「和牛オーナー制度」も全国で展開しているが、オーナーらへの7月分の支払いも止めている。

 この問題に詳しい紀藤正樹弁護士(東京)は「今後も預託農家やオーナーへの支払いが滞る可能性が高く、経営を好転させるのは難しいだろう。被害総額が数千億円に上る可能性がある」と指摘。被害者救済のための弁護団設立に向けて準備を進めているという。

 

安愚楽牧場の経営悪化問題、被害者弁護団結成へ


 和牛オーナー制度で知られる栃木県那須塩原市の安愚楽牧場が経営の行き詰まりから取引先などへの代金支払いを停止している問題で、日本弁護士連合会消費者問題対策委員会の副委員長を務める紀藤正樹弁護士(東京第二弁護士会)は3日、弁護団を来週にも結成し、牛のオーナーなどからの相談に応じる方針を明らかにした。

 4日に開かれる全国各弁護士会の消費者問題対策委員長が集まる会議で議題にし、詳細を詰める。

 紀藤弁護士の事務所(東京都千代田区)には1~3日、和牛のオーナーや牛を預かっている農家からの電話相談が計約330件寄せられ、大半が「解約したい」という相談だという。

(2011年8月3日21時12分  読売新聞)

安愚楽牧場:経営悪化で和牛オーナー弁護団結成へ

 和牛オーナー制度による投資を募り、約3万人の会員がいる「安愚楽(あぐら)牧場」(本社・栃木県那須塩原市)の経営悪化で、出資者の弁護団が結成されることが3日分かった。今後、出資金返還を求める大型訴訟に発展する可能性も出てきた。

 多くの消費者問題を担当してきた紀藤正樹弁護士によると、7月末予定の配当金などが未払いとなっており、本社などは閉鎖状態。3日午後4時現在で約300人の出資者から相談があったという。

 弁護団についての問い合わせはリンク総合法律事務所(電話03・3515・6681)。【泉谷由梨子】

毎日新聞 2011年8月3日 22時15分(最終更新 8月4日 0時21分)

 

原発事故賠償対象の可能性 細野氏が見解

2011年08月03日 宮日

 黒毛和牛生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)の経営が悪化したとされる問題で、細野豪志消費者・食品安全担当相は2日の閣議後の記者会見で「牧場の場所や牛の問題という事から言っても、賠償の枠組みに乗る可能性は十分ある」と述べ、東京電力による福島第一原発事故の損害賠償支払いの対象になりえるとの認識を示した。

 細野氏は、原発事故との因果関係などを確認する必要があるとした上で「枠組みに乗るようであれば、できるだけ早い賠償が行われるようにのぞみたい」と述べた。

 

安愚楽牧場、東電に賠償請求の方針

(8月4日 05:00) 下野新聞

 資金繰りの悪化で取引先などへの支払いが停止状態にある黒毛和牛生産の安愚楽牧場5 件(那須塩原市埼玉)の男性役員(52)が3日、下野新聞社の取材に応じ「東京電力や国に何らかの形で相談したい」などと福島第1原発事故に伴う賠償請求や支援を要請する方針を明らかにした。一方、同社の和牛オーナー制度の出資者からは「元金だけでも戻してほしい」「電話がつながらない」などと苦情や不安の声が相次いでる。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、3月末時点の同社の負債総額は約620億円。全国に約3万人とされる和牛オーナーへの配当も停止している。

 経営悪化の要因について男性役員は「原発事故による福島県内での肉牛の出荷停止や、風評被害で和牛の価格が下落したことが大きい」と釈明した。

 男性役員は「資産や負債の現状を把握する調査を弁護士に一任している。一定の方向性が出ればオーナーの皆さんにきちんと説明したい」と理解を求め、「あくまで事業の継続を目指している。オーナーの皆さまにはご心配をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。

 同社は和牛オーナー制度の出資者など債権者向けのコールセンターを設置して問い合わせに対応している。しかし「電話がつながらない」と那須塩原市の本社などに駆け付ける出資者らは後を絶たない。

 新幹線で来たという東京都の40代女性は「経営状態もいいとか、風評被害に負けず持ち直していると言われ信じて申し込んだのに…。(出資した50万円の)元金だけでも戻してほしい」と訴えた。

 1億2千万円を出資しているという埼玉県上尾市の主婦(42)は「安愚楽の経営を応援したいという思いは強いが、説明だけはしっかりしてもらいたい」と語気を強めた。

 県くらし安全安心課によると、3日までの6日間に県消費生活センターへ寄せられた相談は計32件。大半は「入金がなく電話もつながらない」「支社に行っても臨時休業で連絡がとれない」などの内容だという。

★メモ、所感

昨日のブログに書いたように、やはり宮崎でも影響が。
3日付の宮日では預託農家の事だけが書かれているが、他にも色んな業者から「売掛金が入ってこない」という声が実際に聞こえてくる。

・宮崎県内の預託農家の数は22戸。
内、児湯管内に3戸、JAこばやし管内に11戸。
頭数、および預託の形態(繁殖か肥育か)は不明。
記事にある100頭規模は、肥育農家と推測。

・弁護団も結成されたようだが、紀藤弁護士によれば被害金額は数千億円。
この数千億円は、オーナーからの出資金?

・原発事故賠償対象になるのは、安愚楽の抱える牛の内、果たして何頭か?
というか・・・出荷停止の対象になってる県の牛、セシウム検出肉の買い上げ分、
未だ補償金額等が明確になされていないのに、安愚楽の牛の件に言及する細野氏に違和感。

・安愚楽牧場が東電に賠償請求の記事もでたが、これにも違和感。
業績悪化は「口蹄疫のせい」「原発のせい」?
(正直、宮崎県の畜産農家の一人としては、口蹄疫以来、安愚楽牧場への不信感でいっぱい)

★以下、勝手に考えてみたこと

JAこばやし管内には直営牧場が2か所。いずれも繁殖・育成。
頭数までは知らないけれど、

・管内の削蹄師、人工授精師、獣医師などの債権をJAが買い取り、代わりに支払い

・買い取った債権分と飼料代(おそらくJAが納入)とを安愚楽に請求

・管内にいる直営牧場の繁殖牛・育成牛を全て引き受けるのを条件に安愚楽への請求を放棄

・繁殖、育成牛をJAが管内農家に貸付、その後販売

・・・・というのが、一番現実的だと思うのですが。

数年前までは小林市場でも高額の牛を安愚楽牧場が購入していたので、血統の良い物も残ってはいると思うのですが、果たして、その他の安愚楽の限定種牛が付けられた子牛に、どの程度の価値があるかが疑問。

繁殖農家は「安愚楽6号なんて、聞いたことも無い血統の牛なんかいらん!」と言うだろうし、
肥育農家からしても、血統の定かではない牛は購入しづらいだろうと思う。

預託農家に関しては、問題が難しすぎて全くわかりません・・・

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