安愚楽牧場 負債4330億8300万円 宮崎での報道
宮崎では、やはり口蹄疫の絡みもあってか安愚楽牧場関連のニュースは大きく扱われるのです。
安愚楽牧場負債4330億円
出資者への債務大半 今年最大の倒産 民間調べ2011年8月16日付(1面)
和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国で展開していた畜産会社、安愚楽牧場(栃木県)の負債額が4330億8300万円に達することが15日、東京商工リサーチの調べで分かった。
会社更生手続き中のバイオ企業、林原(岡山市)の約1322億円を大幅に上回る、今年最大の倒産となった。
東商リサーチによると、安愚楽牧場の負債の大部分が、オーナー制度を利用した全国の出資者(7万3356人)に対するもので、計約4207億円。契約上、同社は契約終了時にオーナー所有の牛を買い取らねばならず、この経費を負債に計上した場合、3月末までの約619億8700万円から大きく膨らんだ。
昨年の本県での口蹄疫発生に伴う牛の殺処分に加え、東京電力福島第一原発事故後の契約解除の増加や、和牛価格の下落などで経営が悪化したとみられる。
同社は今月9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。17日に神戸市、19日に東京都内で債権者説明会を開く。
宮崎県によると、同社は県内に15カ所の直営農場を展開。同社から牛を預かって飼育する預託農家は5月末現在で22戸あるという。
「安愚楽牧場」事業清算へ宮崎県内に全国で最も多い直営牧場を持ちながら、今月、経営破たんし、民事再生法の適用を申請した栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」が、経営再建を目指さずに牧場や牛をすべて売却し事業を精算する方針であることが民間の信用調査会社の調べでわかりました。
「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募り、子牛を買い取って配当する「和牛オーナー制度」を運営してきたほか、全国各地で黒毛和牛の飼育を行い宮崎県内で全国で最も多い15か所の直営牧場を経営してきました。
しかし、去年の口てい疫に続き、原発事故による牛肉価格の下落などの影響で経営が破たんし、今月9日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請していました。
民間の信用調査会社によりますと、出資者は全国で7万人余りにのぼり、負債総額は4300億円を超えると見られています。
民事再生法の適用を申請した場合通常はスポンサーとなる企業を探すなどして経営の再建を目指しますが、信用調査会社によりますと「安愚楽牧場」は全国の直営牧場や飼育してきたおよそ14万頭の牛などをすべて売却して出資金の返還などにあて、事業を精算する方針だということです。
宮崎県によりますと、県内には15か所の直営牧場のほかに、契約を結んで牛を預かって飼育してきた「預託農家」が小林市を中心に23戸あり、今後、こうした牧場の従業員の雇用や農家の経営への影響が懸念されています。
08月16日 17時36分 NHKローカル
※以下、独り言
NHKローカルのニュースで、安愚楽牧場第7農場の映像が流れるのは お約束。
宮崎日日新聞の預託農家数(22戸)とNHKの数(23戸)が違うのはなぜ?
今週から、ある月齢に達した牛の出荷が始まるとの情報。
出荷しなければ現金収入が得られないわけで・・・・
それが、きちんと預託農家に支払われることを願ってます。
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