安愚楽牧場 負債4330億8300万円
続報 (株)安愚楽牧場 [栃木] 和牛畜産、和牛オーナー制度運営 民事再生法申請 / 負債総額 4330億8300万円~負債総額判明 会員数7万3356人 負債4330億8300万円で今年最大の倒産~
http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1212727_1588.htmlTSR企業コード:26-013666-2
8月9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(那須塩原市埼玉2-37、登記上:那須郡那須町高久丙1796、設立昭和56年12月18日、資本金3000万円、三ヶ尻久美子社長、従業員514名)の負債額は、入手した民事再生申立書によると当初の619億8705万円(平成23年3月期末決算ベース)から大きく膨らみ、債権者7万4798人に対して総額4330億8300万円に達することがわかった。
負債の内訳はオーナー債権者(7万3356名、負債合計4207億6700万円)が大部分を占め、負債額では(株)林原(岡山市、会社更生法、負債1322億円)を抜いて今年最大の倒産となった。
監督委員には渡邊顯弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4-3-1、電話03-5405-4080)が選任された。
安愚楽牧場では債権者向けの説明会を8月17日(水)(10:00~、14:00~)グリーンアリーナ神戸、8月19日(金)(13:00~、18:00~)両国国技館で開催する。
【負債内訳】
債権者数(名) 債権額(百万円)
優先債権 729 983
金融債権 3 5,225
リース債権 15 113
一般債権 695 5,993
オーナー債権 73,356 420,764
合計 74,798 433,083
※23:30 追記
帝国データバンク 倒産・動向記事(改行他を加えた)http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3499.html
2011/08/15(月) 肉牛飼育、和牛預託オーナー制度の運営
【続報】放射能汚染による風評被害で牛肉価格が下落
株式会社安愚楽牧場
直近の負債額判明
負債4330億8300万円TDB企業コード:200798903
「栃木」 既報、8月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(資本金3000万円、栃木県那須塩原市埼玉2-37、登記面=那須郡那須町高久丙1796、代表三ヶ尻久美子氏、従業員514名)の負債額が判明した。2011年7月末時点で、債権者は7万4798名、負債は約4330億8300万円。
申立書によると、申立会社は債務超過に陥っているわけではないとしながらも、黒毛和牛委託オーナー制度のもとでは、飼養契約期間満了時において牛の再売買が予定されており、当社がオーナーから再購入する予定の10万6343頭の売買代金債務があり、負債が大幅に膨らんだ。
なお、当社が管理する、直営牧場での飼育約7万2000頭と委託飼育約7万3900頭、合計約14万5900頭の和牛の存命のため民事再生法の適用を選択したが、
(1)畜産事業は牧場単位での売却、
(2)食品加工事業は事業譲渡、
(3)ホテル事業は事業譲渡若しくは施設売却、
を柱とする実質的な清算型となる。
債権者説明会は以下の日程で開催される予定。
【日時】8月17日(水)第1回:午前10時~12時、第2回:午後2時~4時
【場所】グリーンアリーナ神戸 神戸市須磨区緑台
【日時】8月19日(金)第1回:午後1時~3時、第2回:午後6時~8時
【場所】両国国技館 東京都墨田区横網
【債権の種類別内訳】
優先債権:729件、合計債権額9億8300万円(百万円未満切捨て、以下同じ)
金融債権:3件、同52億2500万円
リース債権:15件、同1億1300万円
一般債権:695件、同59億9300万円
オーナー債権:7万3356件、同4207億6700万円
(以下、オーナー債権内訳)
・オーナー:3万5491件、同3196億円)
・オーナー<まきば>:3万5199件、同914億8600万円
・中途解約者:2666件、同96億8100万円総合計:7万4798件、同4330億8300万円
※以下、独り言
先日、このブログの中(安愚楽牧場倒産?2 )で次のように書いた。
>負債の619億には、本来ならオーナーへ返さねばならない金額(満期が来たら安愚楽がオーナーの繁殖牛を買い取るシステム)は、恐らく含まれていないと思われる。
負債4330億8300万円の内オーナー債権が4207億6700万円なら、それ以外の負債は123億1900万円。
最初の619億円には3月時点でのオーナーへの返済予定金額は入っていたということのようだ。「4月以降満期の将来払わねばならないオーナーへの返済金額」と書くべきでした、ごめんなさい。
約123億円、安愚楽規模の農場の負債なら和牛経営として納得できる金額。
と言うか、オーナー債権がなければ十分に再建できる金額だと思う。
もちろん、資産の整理や規模縮小が前提の話だが。
・・・・で、再び、あれれれれれ??????
安愚楽牧場の7月末時点での和牛の数、帝国データバンクの記事によれば
●直営牧場での飼育約7万2000頭と委託飼育約7万3900頭、合計約14万5900頭
●当社がオーナーから再購入する予定の10万6343頭の売買代金債務があり
あれれれれれ????
オーナーが購入したのは繁殖用メス牛のはずなんですが・・・・
14万5900頭の内、繁殖牛が10万6343頭もいたわけですか???
安愚楽牧場の年間出荷頭数は約2万5000頭~3万頭のはずなんですが・・・・
繁殖をしない肥育牛だけで、5~6万頭位はいなきゃおかしいんですが・・・・
繁殖牛が10万頭もいたら、産まれる子牛の数も半端ないわけですが・・・
肥育に入る前の子牛の数は?
当たり前だけど、産まれた子牛にはオスもいるわけですが・・・・
公表していたオーナー数が3万人から7万3356人に増えてる事も考えあわせても
「オーナーから再購入する予定の10万6343頭(=繁殖牛の数)」に、納得がいかないなぁ。
まぁ、オーナー募集の際の牛の価格(1頭400万円程度)を考えれば計算は合うんだけど。
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