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2011/02/20

口蹄疫・韓国口蹄疫 識者に聞く  日本農業新聞より

韓国口蹄疫 識者に聞く   日本農業新聞 2011年2月12日(改行はやまさき)

 韓国で口蹄疫の感染が拡大している。殺処分やワクチン接種などを進めるのに、なぜ止まらないのか。
今後、畜産業にどのような影響があるのか。口蹄疫に詳しい韓国農村経済研究院の許徳研究員に聞いた。
 
     ◆
-----------口蹄疫の拡大が止まらない理由は何ですか。

 主に3つある。1つは初動防疫の遅れだ。2010年11月23日、慶尚北道安東市から擬似患畜の申告があったが、簡易検査で安易に陰性と判断し、28日まで放置した。そのため飼料工場などが集まるこの地域から車の出入りが多く、無防備なまま口蹄疫が広がった。

 2つめは、防波堤の構築体制が整っていなかったことだ。10年4月に京畿道で発生した口蹄疫は、家畜のいないソウルが防波堤になり南下しなかった。しかし、今回は全く防波堤がなかった。

 3つめは、気温低下で防疫効果が弱まったことだ。

----------獣医師不足もありますね。

 韓国の獣医師の多くは愛玩動物が専門だ。産業獣医師は少なく、動員しても数が足りない。そのため、法律上は獣医師の資格がないとワクチンを接種できないが、人手不足で農家自らのワクチン接種も認めざるを得なくなった。

----------農家の管理不備はないでしょうか。

 農家の理解が足りない。口蹄疫発生国に渡航した時の事後対策をきちんととっていない。
10年4月に発生した際は殺処分による対応が成功したため、一部の農家は、周辺農家の家畜を殺処分すれば収まると信じ、ワクチン接種を拒んだ。ワクチン接種中、移動制限を守らず、外部の人と接した農家もいた。

----------殺処分の影響をどう見ますか。

 畜産業を揺るがす出来事で、口蹄疫が終息しても元に戻るには時間がかかる。
殺処分の頭数は肉牛の場合、国内全飼養頭数の4.5%と少ないが、豚は32%に達した。
そこに、移動制限の頭数を加えると豚肉の流通は通常の半分にとどまる。価格上昇は避けられない。
ただ、移動制限が緩和すれば一気に流通量が増え、暴落する可能性もある。

 一方、国内出荷量の減少を機に輸入が増えている。米国は韓国向けの輸出を拡大している。国内畜産業界への打撃は必至だ。肉類の自給率も現在の50%程度からさらに低下するだろう。

---------ワクチン接種後、非感染の家畜の肉は流通しますか。

 ワクチン接種後、血清検査で口蹄疫のウイルスがなければ流通させる。検査の手間が問題視されているが、トレーサビリティー(生産・流通履歴を追跡する仕組み)体制も整備しているので問題ない。
ただ、消費者が肉を受入れるかどうかが課題だ。
ワクチンを接種しても品質が落ちず、人体にも影響がないことを消費者に正確に伝える必要がある。

---------今後、望ましい対策は何でしょうか。

 輸出放棄を視野に入れた畜産業界の構造改革が必要だろう。
口蹄疫発生以前から、肉牛は輸出していないし、豚の輸出も少ないから、影響は少ない。
既存の密集飼育をゆとりのある飼育方法に改善するほか、獣医師や農民の意識改革も欠かせない。

         (聞き手・金哲洙)

※韓国の口蹄疫発生状況

【2011年2月18日時点の報道等による情報】
・5,991農場の家畜約337万頭(牛:約15万頭、豚:約321万頭)を殺処分予定。
・2月15日までに、3447農場(京畿道:1814、慶尚北道:609、江原道:409、等)で感染確認。
・ワクチン接種は、全国(済州島を含む)のすべての牛及び豚(肥育豚を含む)を対象に実施。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/110218_korea_fmd.pdf

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