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2010/11/09

畜産市長 「口蹄疫」130日の闘い

西都市長が口蹄疫の体験本を書いているとの最初のニュースが流れたのは8月頃の読売紙上だったと覚えている。

いつ出版になるのかと気になっていたのだが、10月末から全国で発売になった。

畜産市長 「口蹄疫」130日の闘い

Hasida

中身に関しては、朝日新聞の記事が詳しい。

口蹄疫と市長の闘い1冊に 作業工程表なども収録 西都
2010年10月29日
http://mytown.asahi.com/areanews/miyazaki/SEB201010280021.html

 口蹄疫(こうていえき)で約2万頭の牛や豚などが殺処分された西都市の橋田和実市長(57)編著の「畜産市長の『口蹄疫』130日の闘い」(書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)、1680円)が出版された。自身が現場で指揮を執った体験や、獣医師、農家へのインタビュー、重機につるされる牛の写真など、現場の様子を生々しく伝える貴重な記録本となっている。

 全身白い防護服に身を包み、顔にはマスク。それでも誰だか分かるよう、背中に職員が書いた「市長」の文字。

 「市職員以外の人から『いちながさん』って呼ばれた。まさか、市長とは思わなかったんでしょう」。28日にあった出版会見で、橋田市長は、収録された防護服姿の自身の写真についてそう話し、笑って見せたが、その書籍の中には現場の苦悩がぎっしり詰まっている。

 第1部では、市長が終息までを思い起こしてつづった対策の記録や復興への取り組み。第2部は、殺処分に当たった獣医師や家畜を失った農家、感染やワクチン接種を免れた農家へのインタビュー。第3部は同市が作成した初動対策マニュアルを掲載した。

 また、重機でつるされ溝に並べられる牛や、泥まみれで牛を運ぶ作業員など、100枚を超える写真も載せた。写真の掲載には抵抗もあったが、農家らの声を聞き、「目で見て分かってもらえる記録にしたい」との思いを込めたと話す。

 実家が畜産農家だった橋田市長は、宮崎大、同大学院で家畜の改良を学び、県家畜登録協会で実際に和牛の改良に携わった経験を持つ。

 西都市では、発生が相次ぐ一方、感染拡大防止のためのワクチン接種を受け入れる農家、感染もワクチンも免れる農家が混在した。「農家の家畜に対する気持ちが我がことのようにわかる」からこそ、対応にも苦慮した。埋却地の確保の難しさ、殺処分を前提としたワクチン接種を迫る国との対立、接種を農家にどう伝えるかという苦悩……。「書きながら、思い出して涙が出ることもあった」と打ち明ける。

 現場の様子を詳細に伝える内容となったのは、市長がワクチン接種を渋る農家に頭を下げて回り、殺処分や埋却地での作業に当たった事実に加えて、当時の様々な文書やデータを収録したためだ。

 市が農家に配った消毒方法を説明した文書▽家畜を共同埋却地に集めて殺処分、埋却する「共同殺処分埋却方式」の作業工程表▽各市町での殺処分頭数や消毒ポイント数、防疫作業従事者数などだ。

 橋田市長は、国や県との認識のズレに葛藤(かっとう)を募らせたこともあったからこそ、「農家だけでなく、国や県、市町村の担当者にも読んでほしい」と願う。山田正彦・前農林水産相にも寄贈する予定だ。

 「この体験を風化させてはならない。もう二度とこういうことが起こらないよう、今後も徹底した防疫が必要だ」と橋田市長は力説する。

 問い合わせは、書肆侃侃房(092・735・2802)へ。(松井望美)

実際に現場で何が起こっていたのか・・・・・

同じ県内に住み、じわじわと近寄ってくる口蹄疫の災禍に怯えながらも、現場で何が起こり何がなされているのか、正確な情報、状況は伝わってこなかった。

新聞やテレビのニュースでもある程度の事は流されるが、
毎日「○○例目の感染疑いが確認されました」の繰り返しばかり。

いったい川南はどういう状況なのか?
児湯郡は、西都は?

殺処分は、埋却は進んでいるのか?
それがどうやって行われているのか?

ここまで拡がるって、防疫体勢は本当に確実になされているのか?

わからない事ばかりだった。

終息を迎え、疫学調査や、検証委員会の報告も目にするようになった。

そこに必ず書かれているのは、国・県・市町の連携が悪かったことなど。
では、具体的に何がどう悪かったのか・・・・現場の声は聞こえてこない。

橋田市長の「口蹄疫130日の闘い」は、まさにその疑問に答えてくれている。
現場で町の職員達がぶつかる壁、何とか打開しようと右往左往する様。

殺処分の人手の問題、埋却地の問題。
そして「ワクチン接種」。

市町や職員、農家の人々の会話が宮崎弁で書かれているのが余計に生々しく、現場の混乱・それぞれの怒りややるせなさ、哀しみが胸に迫ってくる。

そして読むほどに、やはり口蹄疫が宮崎以外のどこで起こっても同じ様に混乱をし、同じ様な経緯を辿らねばならなかったであろうと思ってしまう。

畜産農家に限らず、全国の自治体の職員の方々にも是非読んで欲しい。
同じ様な過ちを繰り返さないために、また今後に生かすためにも。

第二部は、獣医・殺処分農家・ワクチン接種農家・ノー殺処分でノーワクチンの農家へのインタビューからなる。
それぞれの立場の人達がそれぞれに語る言葉は、重い。

第三部の「口蹄疫発生初動マニュアル」も必見。
こういった情報を全国各地の自治体が共有していってくれることを切に願う。

書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)
「畜産市長の「口蹄疫」130日の闘い」

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コメント

これはセンムが先にとりあげましたね

俺の説明より全然わかりやすい(*゚▽゚)ノ

涙してしまいました(-_-;)

現実はこんなに厳しいものとは(-_-;)

二度と起こしてはいけませんね。

しんさん

お返事が遅くなってすまんです。
一応、アマゾンのレビューみたいに書いてみました。

感想文を書けと言われたら・・・・・
「泣いた」でしょうか。

やっぱり当時の事を思い出して辛かったです。
実際に被害にあった人、防疫措置にあたった人、獣医さんや殺処分をした人、
みんな、もっともっと辛かったのも よくわかりました。

ホント、二度と起こらないことを祈ります。

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