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2010/10/22

口蹄疫・農家の消毒習慣化鍵 宮大・末吉准教授に聞く(宮日)

農家の消毒習慣化鍵 宮大・末吉准教授に聞く
(2010年10月20日付)

 子牛競り市が再開され、児湯地域でも11月1日から家畜の導入が始まるなど、畜産の再生が本格化している。一方で、防疫の専門家は農家の油断を懸念し、「引き続き消毒の徹底を」と警鐘を鳴らす。家畜の疾病対策に詳しい宮崎大農学部の末吉益雄准教授に聞いた。(聞き手 口蹄疫取材班・草野拓郎)

 ―防疫の現状と問題点は。

 末吉 児湯地域以外は、塩素系の消毒剤など日常レベルの消毒で十分だと思う。農場の周囲への消石灰散布は、消毒と同時に管理区域(農場)と、そうでない区域(住居など)の境界を視覚で区別できる点で有効な方法。これからは畜舎と住居の境界を強く意識すべきだと思う。


 ―具体的にどのような方法が有効か。

 末吉 消毒槽を過信するのはよくない。雨水や泥がたまって“汚染槽”になっている農場もあった。消毒槽はただ長靴を浸せばいいのではなく、靴底の泥やふんなどの有機物をブラシなどで落とし、付着したウイルスを殺すのが一番の目的。また、農場には家畜人工授精師や獣医師、削蹄(さくてい)師、普及員など不特定多数の人が出入りする。農家の財産を守るためにどう行動すべきか、関係者自身も考えなければいけない。意識付けという意味で来場者の記帳もいい方法。


 ―消毒のメリットは。

 末吉 口蹄疫の発生地域以外では獣医師の往診が中止になったが、消毒を徹底したため、家畜の下痢や肺炎といった日常の健康被害が減少した。10年前も同じことがあった。死亡事故は減り、薬代も治療費もかからなくなれば経営にもプラスだ。


 ―牛や豚など畜種間に防疫の意識に差がある。

 末吉 防疫レベルは養鶏、養豚、牛の順に低くなる。鶏や豚はウイルスを侵入させないことを前提にした経営で、密閉されたウインドレス型の畜舎はその典型。ひとたび病気が出ればすぐに感染が広がり致命的だからだ。口蹄疫後は、大規模な牛の肥育農場や酪農でも取り組みに改善が見られる。ただ、高齢者が多い和牛繁殖農家では、さらに改善が必要だろう。


 ―課題は山積している。

 末吉 空港などの水際対策は根本的には何も変わっておらず、感染のリスクは常にある。歯磨きと同じように消毒を続けられるか、習慣づけられるかが鍵。そのために、金をかけず長く続けられる方法が必要。薬剤の製造メーカーをはじめ、指導するJAや自治体も農家が取り組みやすい仕組みを考える必要がある。


 すえよし・ますお 1983(昭和58)年、農林水産省入省。家畜衛生試験場(現・動物衛生研究所)勤務などを経て、98年から現職。専門は家畜衛生学。国の口蹄疫疫学調査チームの一員も務める。51歳。

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