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2010/08/23

口蹄疫・宮日連載企画 検証口蹄疫・第2部(1)~(4)

【連載企画】検証口蹄疫・第2部(1) (2010年8月19日付)

■危機意識:1カ月同じ防疫手法

 「10年前の口蹄疫(3例、牛35頭)や(2007年の)鳥インフルエンザ(3例、鶏約20万羽)の規模なら県でもやり切れた。ただ、今回のような激震は…」。県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は2度の成功体験と比較しつつ、国家防疫の矢面に立った一県の無力さを口にした。

 10年前、国は牛、豚に本県で当時確認された口蹄疫ウイルスと同型のウイルスを接種する感染実験を実施。接種牛と同居させた豚には感染しなかった。感染力の弱さを裏付ける結果となり、「宮崎県は当時の結果を念頭に、今回のウイルスを甘く見たのでは」と考える専門家は少なくない。

 しかし、岩崎対策監は「(2例目の発生まで)もう少し余裕があると思っていたが、発生2日目の4月21日には2、3例目を確認。すでに前回と様子が違うと感じていた」と、油断や認識不足を否定。農場密集地での発生や、発見の遅れなどが感染拡大の大きな要因だと訴える。

   ■      ■

 今回、専門家の立場から防疫手法を助言してきた農林水産省の牛豚等疾病小委員会には動物衛生研究所の幹部やOB、大学教授ら、家畜伝染病の権威が名を連ねる。予防的殺処分を前提としたワクチン接種の方針を打ち出したのは発生後4回目となる委員会(5月18日)。すでに疑似患畜は11万頭を超えていた。

 東国原知事は今月10日の定例会見でこの点に言及。「(感染の)爆発時期に小委員会は3回しか行われていない。『次の対策を』と言っているのに、『今のマニュアルで』『殺処分を急いで』だった」と不満をのぞかせた。

 実際、爆発的に拡大していた5月6日の委員会(発生後3回目)でも「引き続き迅速かつ適切な防疫措置が必要」と踏み込んだ手法には言及せずじまい。早期発見し、殺処分と消毒、家畜を動かさない―。1カ月近く、防疫手法はこの3点に縛られた。

   ■      ■

 5月初めからワクチン接種などを求めてきた日本養豚開業獣医師協会。石川弘道理事は同委員会の在り方について「農水省の方針に専門家のお墨付きをもらうためでは」と疑問を抱き、臨床獣医師からの委員起用など提言も行った。

 ある委員は「意見を出しても最終的に防疫方針を決めるのは、国と県の協議」と主導権がないことをほのめかす。農水省は「緊急時に省側が案を用意することはあるが、小委員会の指摘を取り入れながら、防疫方針は決めてきた」と官僚主導を否定するが、「今後、検証の対象になる可能性はある」と歯切れが悪い。

 岩崎対策監は「口蹄疫対策では、県は受け身の立場。専門家(の委員会)が先手を打ってほしかった」と語る。

 不十分な意思疎通や不明確な役割分担に起因する国、県、専門家集団、臨床現場などの意識のズレが、防疫の歯車を微妙に狂わせていった。

   ×    ×

 今回の口蹄疫は多大な犠牲を伴うワクチン接種に追い込まれるまで、感染拡大を許した。第2部ではその背景や防疫措置を検証する。


【連載企画】検証口蹄疫・第2部(2)
(2010年8月20日)

■爆発の下地/農場密集し牛豚近接

 2000年、口蹄疫の感染疑い牛が見つかった宮崎市の農場周辺も畜産が盛んな地域だった。発生農場の半径1キロ圏内には肉用牛農家が約20戸集まっていたが、いずれも数頭から十数頭規模。養豚農場はなかった。

 一方、今回の口蹄疫で5月上旬に感染が集中した川南町北西部の一帯は半径1キロ圏内に500〜4千頭規模の養豚農場十数戸がひしめき合い、すき間を埋めるように牛舎が点在していた。

 ある農業団体幹部は(1)感染の広がりを見誤った初動(2)農家の防疫への温度差(3)畜舎の密集―の3点を挙げ「感染爆発の下地は十分すぎるほどそろっていた」と唇をかんだ。

■    ■

 国の畜産統計(2007年)によると、同町の肉用牛農家1戸当たりの飼育頭数は47頭で、養豚農家は1戸当たり1490頭。いずれも15年間で2倍以上に増加した。JA宮崎中央会の見戸康人常務は「農地が狭い国内の農業で、畜産は規模拡大が進んでいる唯一の分野。川南はその典型的な例」と話す。

 国は農家数の減少を補うため、5年置きに改訂する改良目標の中で増頭を促し、それに追随する形で県も増頭計画を打ち出してきた。

 また、04年施行の家畜排せつ物処理法により、一定規模以上の農場で堆肥(たいひ)舎やふん尿処理施設の設置が義務化され、多額の設備投資が経営を圧迫。牛、豚の価格低迷もあり、出荷数を増やさなければ経営を維持できない状況にもあった。

 ただ、家畜の増頭は伝染病の感染リスクを高めた。児湯地域ではオーエスキー病や豚繁殖・呼吸障害症候群などの疾病が常態化。川南町の養豚農家柳川勝志さん(39)は「過密状態が良くないことは皆分かっていたが、豚価が安く餌は高い中で、金を回すには増頭もやむを得ない面もあった」と明かす。

■    ■

 国の疫学調査チームの一員で宮崎大農学部の末吉益雄准教授(獣医衛生学)は、爆発的感染の一因として「牛と豚の農場が極めて隣接していたこと」を挙げる。

 口蹄疫に感染しやすく、ウイルスの「検出動物」といわれる牛。感染後のウイルス排出量が牛の千倍ともされる「増幅動物」の豚。狭いエリアの中で、ウイルスを拾いやすい牛と、それを劇的に増やす豚が同居する感染爆発の「核」が同町にはいくつも存在していた。

 感染疑いにより飼育していた1250頭すべてを殺処分された柳川さんの農場も、町道を挟んで半径200〜300メートル以内に養豚農家や酪農家が6戸以上隣接。「牛と豚合わせれば6千〜7千頭いた」と振り返る。

 末吉准教授は「農場が密集した地域では個別の防疫には限界がある。地域を一つの大きな農場と見なして、牛、豚関係なく足並みをそろえて衛生対策に取り組むことが大切だ」と指摘する。


【連載企画】検証口蹄疫・第2部(3)
(2010年8月21日)

■人や車の流れ/消毒対応遅れGWへ

 口蹄疫の発生が確認された4月20日、県の担当者は発生地周辺の自治体関係者らを前に「今回の口蹄疫は感染力が弱い。国道10号に消毒ポイントを4カ所作れば封じ込めできる」と自信を見せた。しかし、感染は爆発的な広がりを見せ、消毒ポイントは最大369カ所まで拡大した。

 農林水産省の疫学調査チームは、人や車の行き来を感染拡大の要因の一つに挙げる。山田正彦農相は4日の参院予算委で「私が現地対策本部長として(宮崎に)行った時、一般車両の消毒すらしていなかった。知事に尋ねたら『渋滞するから』という答えだった。そのくらい、県の対応は遅れていた」と指摘した。

 人や車の移動が増えるゴールデンウイーク(GW)後に発生は急増。4月末時点の感染疑いは12例だったが、連休明けの6日だけで12例、9日には計50例を突破した。

■    ■

 当初、発生は川南町川南の山本地区に集中した。4月21日から5日間で計5例が同地区で発生。JA尾鈴は同22日、地区内を走る県道の封鎖を強く要望したが、県が封鎖したのは同25日。同JA畜産部の松浦寿勝部長は「発生が目に見えて拡大するのに、一般車両が頻繁に行き来する。すぐに対応してもらえていれば」と無念さをにじませる。

 農家からは町内を南北に貫く国道10号の部分封鎖や全車両消毒の要望も出た。国道10号の交通量は1日3万台。県は「渋滞など県民生活を考えると、極めて困難」と判断し畜産関係車両を中心に消毒を行った。全車両向けに消毒槽を設置したのは発生から1カ月も後の5月21日だった。

 また、県は4月21日、本来は移動制限区域を迂回(うかい)して食肉処理場へ行かなければならない家畜運搬車両に対し、国道10号の消毒ポイント4カ所に立ち寄れば同区域を通過できる特例を認めた。これには「感染拡大のリスクを高めた」と現在も獣医師らから批判の声が上がる。

■    ■

 県内1例目が確認された4月20日、小林地域家畜市場(小林市)では子牛競り市が始まり、翌21日も続行。22日朝、県からの自粛要請を受け急きょ中止を決定した。その6日後、同市場管内のえびの市で口蹄疫が発生。競りに参加した農家は「今考えるとゾッとする」と首をすくめる。

 4月20日に競り市の全面中止を決めたJA鹿児島県経済連肉用牛課は「発生当日の1日目はまだしも、2日目も開催するとは信じられない」と感覚を疑う。本県畜産協会の荒武正則常務理事は「県の対応マニュアルに競りの自粛要請なども必要」と話す。

 競り市だけでなく、イベントでも鹿児島県は動きが早かった。畜産地帯の鹿屋市は4月22日、期間中9万人が訪れる「かのやばら祭り」の中止を決定。一方の本県は、人や車の流れを抑えられないまま、GW後の感染爆発を迎えることになる。


【連載企画】検証口蹄疫・第2部(4)

■農家の防疫/情報足りず対応に差

 「どこで発生しているのか分からなかった」。川南町の養豚農家(65)は口蹄疫発生農場の詳細な所在地を公表しなかった行政への不信感をあらわにする。どこまでウイルスが近づいているのか分からず、発生農場の近辺を避けて通ることもできない。目隠しをされたような緊張や恐怖の中、マニュアルのない孤独な防疫作業を強いられた。そして、「知らない間に目の前の農場で発生していた」。

 県、国は発生農場の公表を最後まで見送った。個人情報であり、発生農家の心情にも配慮した結果だが、防疫の観点から発表を望む農家は多かった。農家は仲間と連絡を取り合い、情報収集に躍起になった。しかし、検体を採取しただけで感染農場と誤解されるなど不確かな情報が余計な混乱を招くこともあった。

 発生農家の中には自ら公表を求める農家もいた。発生5例目の森木清美さん(61)=川南町=は「口蹄疫は災害であり、私たちは被災者。変に情報を伏せるから、犯人のように扱われた。発生農家を公表して防疫を優先するべきでもあった」と憤る。

■    ■

 韓国や中国などで口蹄疫の感染が広がる中、県は今年1月、緊急の家畜防疫会議を開催。市町村の関係者らに防疫の徹底などを呼び掛けた。しかし、川南町の畜産農家(64)が「アジアで発生していることを知らなかった農家は多い。10年前の経験もあり、油断していた」と悔やむように、情報や危機感は農家まで浸透していなかった。

 農林水産省の疫学調査チームは「1例目発生の4月20日時点で、少なくとも10農場以上にウイルスが侵入していた」と推測する。感染初期に所見で口蹄疫を見抜く難しさが指摘されているが、情報と知識の不足がそれに輪を掛けた可能性は否めない。

■    ■

 農家は自己流の防疫作業を余儀なくされ、温度差も生まれた。牛を飼育する農家の中には、薬剤が配られてから消毒を始める農家もあった。JA尾鈴肥育牛部会の岩崎勝也部会長(40)は「防疫の意識や消毒に各農家で温度差があったのは事実。消毒方法など防疫マニュアルを作り、プロの畜産家として日ごろから防疫に高い意識を持つ必要がある」と再建をにらむ。

 防疫を徹底できない農家が畜産を続ける危険性への指摘もある。川南町の養豚農家(52)は「防疫ができない農家が一つでもあれば口蹄疫はまた侵入する。宮崎で3度目の発生があれば、もう畜産はできない」と危機感を募らせる。

 しかし、高齢農家にとって力仕事を伴う防疫作業の徹底は難しい。また、中山間地には少頭を飼育する高齢者がいるが、畜産は貴重な現金収入をもたらし、それによって生活が成り立ち、集落が維持されているという現実もある。防疫レベルの底上げと、個々の事情への対応。両立が難しい課題が残された。


※関連

宮崎日日新聞【検証口蹄疫】第1部(1)~(3)
http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2010/08/post-5d26.html
宮崎日日新聞【検証口蹄疫】第1部(4)~(7)
http://koji.air-nifty.com/cozyroom/2010/08/post-e3ef.html

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口蹄疫関連」カテゴリの記事

コメント

◎岐阜市の愛玩動物の飼育調査を行います。

口蹄疫(こうていえき)の発生予防およびまん延防止を図るため、愛玩動物の飼育調査を実施します。次の動物を飼育している人は必ず電話でご連絡下さい。

   ※対象 ウシ、ブタ、ミニブタ、ヒツジ、ヤギ、シカ、イノシシ

     連絡先 岐阜市畜産センター 電話 232-7181

全国それぞれ自治体では、できることを、やりつつあります。
2度目の口蹄疫に合った、宮崎県さん、落ち着いてきた今、他の自治体が、取り組んでいることで、参考になることをやってほしいと思います。国が言ってくれないから出来ないと言う、言い訳は、やめてもらって。。他の自治体も、特に、国がどうのと言うより、自主的にやっておられるのですから。

こんにちは、りぼんさん。

報道こそされていませんが、
上記なようなことは、もうとっくにしてますよ^^
宮崎が上記なようなことしていない方がおかしいです。
埋葬地の調査から、農場ごとの埋葬予定地図まで作成してますし。
県外の皆さまは、報道と個人的なつながりで得る情報かと思いますが、
県外の方へ伝わっていない情報もたくさんあり、
各地域行政や自冶ですごくやってます。


それから、じっさいに口蹄疫がはいった県と、
そうでない県では、これからしなくてはならない事の意味が異なります。

想像力を働かせてくださればうれしいです。

あ、あと、前にりぼんさんが書き込みされていたJAや経済連の件は
一理あるところもあります。
宮崎県畜産家みなが、JAや経済連の方針に納得しているわけではありません。
…これがまた難しい問題で、一長一短あり簡単にはいかないですね。
僕自身、いろいろ頑張ってはいるつもりではありますが、
これがまた、、、圧力がかかり苦しい部分も多々あります(笑)
出る杭は打たれますが、出すぎた杭は打たれないということで、
実践していますが、変人あつかいを受けています^^v

簡単にいえば、今の日本そのものと同じで簡単には変わりませんね。

永田さま

すでに、いろいろやっておられるとのことですので、良かったです。
大変、失礼しました。
ただ、今までは、終息に全力投球なので、やむをえないと思いますが、そろそろ、県外のものとして、行政が、宮崎の口蹄疫対策のノウハウを、全国に、伝えてほしいところです。少なくとも、家畜関係者には。(家畜農家さんにおかれては、苦しくても、後少なくとも、3年は、頑張っていただくことになりますが。)
口蹄疫は、全国、どこで、今後発生しても、おかしくない病気なのですから。。(宮崎は、復興に力を入れていただく、他県は、新たな口蹄疫を発生させない)

なぜ、こういう書き込みをしたかと言うのは、今回わかったのは、10年前のノウハウだけにしても、結局、ほとんど、伝わってない状況なのですね。
たとえば、当時、50km移動制限が、今回、20kmに、なぜ変わったかとか、よく解らないことが、多いです。
一部の市町村は、独自にマニュアルを結構、作られているようですが、本来、全県に、きちっとしたものがあって、今年得られた情報で、修正するのが、普通ですよね。
他県は、他県で、できることを、やっていきたいのですね。

よろしく、お願いします。

おつかれさまです、りぼんさん。

>結局、ほとんど、伝わってない状況なのですね。
そう言ってくだされば、分かる範囲、公でいえる範囲でお答えしますよ^^

10年前は、約100年発生していない未知のウイルスということで、
政府が先陣切ってがんばってくれましたので、
拍子抜けするくらい早期終息しました。
50km範囲は、見当がつかなかったので50kmにしたと思われます。
案の定、すぐに20km範囲に縮小されすぐに終息したので
今回も20kmで問題ないということでの単純な発想ですね。
また、50kmもの制限をしてしまいますと
目先の損失が大きくなりますので、欲が出てしまったこともあると僕は思っています。
しかし、結果論ですよね。
大事をとって過剰なほど対策することは非常に重要ですが、
簡単に片付いてしまうと、ここまでする必要はなかったのでは。。
と、思ってしまうのも人間でしょう。
今回、全てがスムーズに事が運び早期終息していたら、
もし、もしですが、、日本全国どこかで3回目の口蹄疫が発生したときは
楽観視し対策を縮小したと思います。

移動制限範囲を例にとって書きましたが、
そのステージごとにしていかなければならない事が沢山あります。

このような問題は、立場のある方がマニュアルを作るより、
しがらみのない、一般の現場の方々が作成された方がいいものができるでしょう。
観閲もしないという条件で(笑)
現実的には残念ですが、本当に大切な部分は言い伝えみたいになってしまうのかもしれません。
そんな事ではダメなのですがね。

今回の口蹄疫で学んだことは、、おそるべし、政治のしがらみです。

あまりに詳細なことは書けませんので、また機会がありましたら^^

そうですよね。補償金問題は、別に考えたとして、ウイルス撲滅の情報は、お互い共有したいと思います。

たとえば、10年前、豚と牛を同じ畜舎で飼いながら、口蹄疫に罹患した牛を導入した場合、牛には、うつるが豚には、移らないとか、国は、かなりいろいろ実験していたのですね。それで、どれくらいの暴露量で、家畜間で移るのか、データを取ったのに、公式発表が未だないと言う事態です。
また、台湾は、家畜農家が、口蹄疫を申告しないと、罰金とかがあるようです。(つまり、県の家畜防疫員の判断とか関係ないのです)
仮に、別な病気でも、おとがめなし。

など、結構、台湾、韓国も、進んでいますよね。

本来、初発期、蔓延期、終息期で、対応が変わるのが、本来と思いますしね。結局、30万頭を想定したマニュアルは、できていなかったってことですね。

日本国に影響する情報は、もちろん共有し進化する必要があります。
しかし結局は、個人個人の善意や正義感の問題になってしまいますね。

払えるのに払わない給食費や、年金問題。その他いろいろ。。
すべてはそんな延長線上にあると思います。

僕が若いころ、管理教育真っ盛りの頃
ある学校で、用を足した後のトイレットペーパーは20cmまで。
と、校則で決め話題になったことがありました。
規則や法でしばった場合、そこまでいかないとだめなのか?という想いもあります。


生き物の場合、植物含めですが、、
その個体のコンディションや環境にかなり左右されるので、
実験データはあてにならない難しさがありますね。
人間でも、すぐに風邪を引く人もいますし、ぜんぜん引かない人もいますし。

むしろ、平均データを参考にするよりも、
疫病が発生したら、すべて感染する。でいいと思います。
ただ、問題は対処の仕方でしょう。

その対処も、ただ日本のために「ウイルスを封じこめる」だけでは当事者としては
納得がいかないものもあります。
終息させることが一番大事なことはわかっています。
しかし、皆生きてますし、家族や背負っているものもあります。
一番の有効手段は、発生地点から数キロ以内を無条件で処分しかありません。
そのかわりと言ってはなんですが、手厚い補償で理解していただく。

消毒などの防疫のみでは限界があります。
一般道では協力していただけないことも多々ありますし、
もちろん、毎日の消毒作業はかなりの重労働で農家も限界がでてきます。
長期化すると、予測もしていなかった問題が山積みとなります。

今回の宮崎の件と、他県ではまた違う問題が発生するかと思います。
ただ、共通して有効な手段は先手必勝しかないかと。

共通して有効な手段は先手必勝しかないかと>>>>。
そうすると、韓国方式が、1番近いかもしれません。
発生すると、その農場を中心として、半径5kmの円内は、軍が完全封鎖で、全部と殺、埋却まで、してしまいます。
どうじに、移動制限は、現地の地理を見て、川とか山の尾根とか、物理的に区切られるところで、規制をすぐさま、掛けます。

日本のように、発生農場と殺でなく、5km以内は、全頭と殺で、政府買い上げですね。

りぼん。さん、永田さん。
まとめてのお返事です。
おまけにお返事になってませんが。

今回の報道に関して思ったのは・・・・

例えば宮崎市内での感染で、県はいち早く感染疑い農場への道路を封鎖しました。
都城でも、そうでした。

ですが、それは報道されません。
感染地域としては当たり前の行動だったから。


感染地域外の県が道路を封鎖した事はニュースになっても、封鎖して当たり前の宮崎県内の事はニュースにならないのですよね。

感染していない県が、何らかの処置をすれば報道される。

感染した県だからこそ、それに順ずる対策をしていても報道されないのが当たり前。

報道されない事による誤解も生まれるのですね。

今回、事件事故の当事者になって改めて考えてしまう事が多いです。
常に情報を発信しなければ誤解されてしまうのだと。
誤解を生まないためには、発信し続けなければならないのだと。

終息宣言がなされても「口蹄疫」の問題は「終わったこと」ではないのですよね。。。。

県も独自に調査・検討をしています。
知事自ら農家の声を拾い上げています。
これらの事が、これからの防疫の指針として報告される事と信じています。

りぼんさん、おはようございます。

>日本のように、発生農場と殺でなく、5km以内は、全頭と殺で、政府買い上げですね。

はい、今後もし発生してしまった場合は上記のようにして頂くのがいいと思います。
自衛隊発動に関しても、トップの方が迷わないように法整備したほうが良いかと思います。

農家としては、家族同然に思っている家畜を無条件に、、というのには
抵抗があり、できれば感染確認後に…というのが本音でしょうが、
結果論で語っていても失敗してしまった時は大惨事になってしまいますものね。

それと、今回の宮崎のように種牛、種豚のような重要な部分への被害も
必然的に避けられないことにもなってしまいますので、
できれば、次の段階として国が各都道府県の仲にはいり、
被害県への協力を要請することも(場合によっては法整備も)必要でしょう。
現在、地域間競争になってしまっている部分を、
異常事態のときには、日本畜産全体で捉えていく意識が大切だと思います。

それをしないと、特例でお願いします。と、、ならざる負えなくなりますから。


感染地域外の県が道路を封鎖した事はニュースになっても、封鎖して当たり前の宮崎県内の事はニュースにならないのですよね>>>>
これは、マスコミが、視聴率や販売を優先する以上、当たり前かもしれません。

常に情報を発信しなければ誤解されてしまうのだと>>>>これは、農水省、あるいは、県のホームページで、県内で当たり前と思うことも含め、絶えず、発信すべきでしょう。(行政のホームページは、閲覧率とか営業は、関係ないですから)

今回ほど、農水、県のホームページをチェックしたことは、無かったです。特に、発生当初は、いつ、他県に飛び火するか?他人事ではなく、全国の家畜農家さんも、心配されたでしょう。農水省のホームページの閲覧率は、普段より相当アップしたのでは?

本当は、営業優先の新聞マスコミを使うのではなく、地元JAなどのホームページで、情報発信したり、それこそJAの掲示板で、口蹄疫コーナーができたりして、外出できない農家さんの情報を吸収して、お互い助け合い対処するとか、情報ネットワークを作ってほしいところです。

どこのJAのホームページも、ほとんど内容が更新されないのが、残念ですね。

ちょっとお邪魔します。
永田さん、本当に大切なことは、言い伝え…、
語りつぐって大切って思います。
文章は、変化しませんが、読まれなければ意味がないので、両輪あるのが良いかと…、震災、戦争、当事者とそうでない場所では、知識や感覚に差があります。その後の繰り返しての注意喚起が防除の鍵!と思ってます。ので、当事者からの発信をよろしくお願い致しますm(u_u)m
あと、小学生の時見て、忘れられないクイズをひとつ。
一秒で倍に増えるウイルスが、今ビンの中にいっぱいになってます。
ビンの中で半分だったのは、何秒前だったでしょう?
ウイルスは簡単に封じ込める、ではなく、容易に増える!と言う認識が、口蹄疫に限らず、防除の鍵と考えています。

繁殖・さん

県も独自に調査を始めました。
知事の言葉
「厳しい目で反省点や問題点を抽出して、今後の危機管理態勢を構築していく必要がある」

当事者でなくては語り継げない事って、確かにありますものね。
ちっぽけなブログですが、ウチでも長く発信していきたいです。

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