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2010/08/01

口蹄疫・マスコミ報道他 7/31(日)

援措置できている 農相、基金設置へ消極姿勢 (宮日 2010年7月31日付)

 本県の口蹄疫問題に絡み、山田正彦農相は30日の閣議後の会見で、復興支援へ「現時点では基金を設置することなく、きめ細かな措置ができていると思う」との認識を示し、口蹄疫対策特別措置法に盛り込まれた地域経済再建のための国による基金設置には消極的な姿勢を示した。

 特措法23条に基づく基金設置について「確かに支援策の一つだとは思う」としながらも、「出荷適期を過ぎた家畜への補償、経営再開などの面で農家を支援している」と説明。現時点では、23条で基金と併記している「その他の必要な措置」を講じることで対応できているという見解を示した。

 その上で、割り増し特典付きのプレミアム商品券発行を後押しする経済産業省をはじめ各省庁による支援に言及。「内閣全体で考え、さらに必要なら基金を設置することになると思う」と、基金設置の可能性は否定しなかった。

 また、県が29日、独自に設置を目指す300億円規模の基金などへの支援要望をまとめたことに関し、「要望が出されたことは聞いているが、各省庁、内閣がどう対応していくかが課題」と述べた。

 県は独自基金の創設へ全面的な財政支援を国に求める考えで、特措法に基づく基金との調整が必要視されている。


家畜競り29日再開 終息宣言前提で高千穂から
(宮日 2010年7月31日付)

 県郡畜連合会議(会長・山崎政志JA宮崎経済連副会長)は30日、口蹄疫で自粛してきた競り市を、8月29日の高千穂家畜市場を皮切りに4カ月ぶりに再開することを決めた。ふん尿の堆肥(たいひ)化処理を終え、県が同27日に終息宣言を出すことが前提。7市場の代表者ら20人が出席して宮崎市内のホテルで開いた定期総会で決定した。

 8月29、30日の高千穂から子牛を再開し、南那珂地域(串間市)、小林地域、延岡、都城地域、宮崎中央(宮崎市)と続く。口蹄疫の発生が集中した児湯・西都地域を所管する児湯(新富町)は9月30日に開く。

 4月下旬以降、県内に8カ所ある家畜市場で競り市が開かれなかったため、競りの中心である子牛は約4万頭が滞留している。このため、競り市の回数を増やし、9月13日の宮崎中央までに5月出荷予定分の競りを終える。

 続いて9月下旬から10月の競り市で6〜8月出荷分、10月に9月出荷分と順次繰り下げて競りに掛け、年内に滞留分の子牛をすべて競り終え、来年1月から通常の日程に戻す考え。

 子牛以外の競り市も9月以降に再開。ほとんどの家畜が失われた児湯の開催時期は引き続き検討する。

 子牛は生後9、10カ月ほどで競りに掛けられるが、3〜4カ月遅れの出荷となるため、販売価格の行方は不透明。また、県外購買者が安全性をどう評価するかも懸念材料となる。

 県畜産協会の廉谷展良専務理事は「防疫対策をしっかりやり、競り市を再開したい。不安もあるが今までのように県外の多くの購買者に高くで売れるといい」と期待している。


競り再開「出口見えたが…」 価格低下など不安
(宮日 2010年7月31日付)

 口蹄疫により県内8市場で自粛されていた競り市の再開が30日、決まった。4月下旬以降、収入が途絶えていた肉用牛の繁殖農家は「やっと出口が見えた」と胸をなで下ろしながらも、出荷適期を過ぎた子牛の品質や価格低下を心配する。この期間、種付けできなかったことで今後、子牛を出荷できない「空白期間」への懸念も。畜産復興への第一歩となる競り市再開だが、不安は尽きない。

 再開の一報を受けて、JAはまゆう生産牛部会の河野秀一部会長(59)は「約50頭の子牛の出荷が滞り、牛舎はぎゅうぎゅう詰め。値下がりの不安もあるが、やっと出口が見えてほっとした」と胸をなで下ろした。

 繁殖牛と子牛46頭を飼育する都城市高崎町縄瀬の五位塚あや子さん(50)は「こんなに大きくなるまで育てたことがなかったので肥育農家の人に餌の分量や種類を教えてもらいながら育ててきた」。再開に安堵(あんど)しながらも、「購買者はおそらく来ないだろう。繁殖農家の生活がどう補償されるかはまだ分からない」と不安を口にした。

 出荷適期を過ぎてからの期間を繁殖農家が育てたことで、子牛を買う肥育農家は今後の肉質低下を懸念する。JA高千穂地区肥育振興会の飯干和昭会長によると、肉付きに重要な胃袋などの内臓をつくる大事な時期であり、餌のやり方だけをとっても飼育方法は繁殖農家とは全く異なるという。

 飯干会長は「(肉質を左右する)初期の3カ月、自分たちの手元になかった。残り15〜17カ月で仕上げなければならず、果たして商品として立派なものができるか」と語る。

 口蹄疫の発生以降、人工授精師の農場立ち入りが制限され、母牛への種付けが3カ月以上停止した。その影響で約20カ月後から出荷する牛がいなくなり、再び収入がなくなる「二番底」も心配される。県畜産協会は、今後、県内で子牛2万頭分の出荷がなくなり、経済的損失は約70億円にも上ると試算。同協会の荒武正則参与は「競り市延期による価格下落などは一部補てんされるところが多いが、二番底は補償がない。目の前の心配よりその時の方が深刻になるだろう」と危機感を募らせる。


※山崎メモ
「二番底」に関しては補償も出ない分、不安も募る。
子牛の導入ができなかった約20ヵ月後、肥育農家は出荷できる牛がいない状況が出てくる。
その上に、導入しようにも子牛がいない状態も。
口蹄疫「豚への感染で拡大」 帯畜大・今井教授に聞く
2010年07月31日 14時44分 十勝毎日新聞

 日本の畜産業を揺るがした宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題は、家畜の移動制限、非常事態宣言とも解かれ、終息へ向かい始めた。帯広畜産大学の今井邦俊教授(獣医学、獣医ウイルス学)に感染拡大の要因や防疫の在り方、獣医師養成教育の役割などを聞いた。

 −宮崎での感染拡大の要因をどう考えていますか。
 口蹄疫は早期発見が非常に難しい感染症。家畜は発病する前に既にウイルスを放出している。報告によると、牛で発病の6日ぐらい前、豚で10日ぐらい前からウイルスを放出するとされる。したがって気がついたときには、ウイルスがある程度放出されているので初期の防疫が難しい。知らないうちにウイルスがほかの家畜に感染していく事態が起きる。

 報道などを見ると、今回は最初に患畜を見つけたときに、あまり典型的な症状ではなかったようだ。それで診断が遅れた。その間にウイルスが広がってしまった可能性がある。結果的に初動の遅れにつながった。1例目が確認された4月20日以前にウイルスは宮崎の農場に侵入していて、そこをとらえきれなかったことが感染拡大の1つの要因かもしれない。家畜保健衛生所の人たちは口蹄疫のことは常に頭にあり、報道で指摘される危機感が欠けていたとは考えにくい。

 豚に感染したのも大きな要因だ。豚に感染することを多くの人が恐れている。感受性は牛の方が高く、少ないウイルスで感染するが、豚は牛よりウイルスの量が多くないと感染しない。しかし、報告によると豚はいったん感染するとウイルスを出す量は牛より100〜3000倍多い。豚が感染するのは非常に恐ろしい。豚は飼育頭数が多く、ウイルスを出す量も多いので周囲を汚染し、感染を広げやすくする。豚に感染したのに、早く殺処分できなかったのが感染拡大の最大の要因とみられる。

 −感染源は。
 外から持ち込まれたと考えられる。空気感染や風にのってウイルスが運ばれることは報告されているが、今回の発生をみると隣県まで広がっておらず、宮崎で収まった。空気や風にのって広がったという印象はない。国外から風でウイルスが飛んできたとは考えにくく、何かでウイルスが農場に持ち込まれた可能性が高い。今回も最初にウイルスがどう入ったか特定は難しいと思うが、外部から持ち込まれて、そこから人や物、車の動きなどで広がっていったと考えるのが妥当だろう。

 2000年のときのウイルスは広がる力が弱く、典型的な症状を出すものではなかった。今回は典型的な症状を出す感染力の強いウイルスだった。感染経路の究明は防疫態勢を構築するのに非常に重要であり、政府も全力で取り組んでいくと思う。

 −今後の感染症対策の在り方は。
 家畜は隔離飼育が防疫対策で重要。関係者以外は農場に入れない、由来の分からない飼料などを導入しないなどの対策が大切だ。日ごろの衛生管理も重要になる。ウイルスは外から入ってくるので入らないように飼育することが必要。防疫上、いろいろな動物を交ぜて飼わないことも1つの対策となる。

 −十勝にとってどんな教訓になりましたか。
 十勝では10年前の教訓が生かされて、発生直後から消毒や衛生管理を徹底していたと思う。畜産関係者は口蹄疫に関する知識や対策は十分に認識していると思う。損害が大きいことも分かっている。教訓は生きているし、今後も生かさないといけない。今回の発生で口蹄疫は恐ろしい感染症だと改めて認識したのではないか。日ごろから衛生管理を徹底する大切さも教えてくれた。

 −今回の問題で帯畜大からも獣医師教員が宮崎へ派遣されるなど、獣医師の重要性が高まりました。大学の獣医師養成に対する考え方は。
 獣医師の卵である学生の間でも口蹄疫に関し興味を持っている学生が多く、私のところに質問に来たり、授業で取り上げられたりもした。本学は感染症教育にも力を入れており、今後も重要と位置付ける。臨床獣医師を目指す学生にとっても単に家畜を治療をすればいいのではなく、今回の例を見ても、第一発見者になる可能性は非常に高い。そこを見逃すか見逃さないかは大きな結果を招くので学生も興味、危機感を持っているのではないか。病気のことやウイルスの性質を知らないと、なかなか発見できないので学生も興味を持っている。

 家畜防疫の最前線に立つ臨床獣医師は感染症を見分ける力が必要で、その役割は重要だ。問題を受け、大学では既に学内向けセミナーの開催、危機管理室が口蹄疫の対応策を決めて学生や教職員に提示した。9月16〜18日に本学で開かれる第150回日本獣医学会学術集会では、口蹄疫をテーマに会員向けの緊急シンポジウムも開くことになった。専門家を招き、口蹄疫についての共通認識を持ちたいと思う。

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コメント

二番底、恐いですね(^_^;)
孕みの親牛導入が、早期再開の手段かと思いますが、なかなか難しいかと…。
これからの再開される市で12ヶ月超となった雌を母牛候補として、繁殖農家が購入、安全性が確認されるまで、一括管理、再開できる状態になったときに繁殖農家へ引き渡す。
なんて考えてみました。
一括管理の場所の確保がむずかしいと思いますが、再開できても、継続できなければ、意味がないと思います。
基金の創設資金には、『宝くじ発行』もありではないかと思っています。
帯広の先生の話は、とても、よかったです。ー小学生みたいな感想に~(^o^;)
学生や専門家だけでなく、下々の私にも情報が行き渡ることをお願いしたいです。

何かー暑さぼけでm(_ _)m
殺処分農家さんばかり、頭に張り付いていて…
3ヶ月空いたら、厳しいですよね。
我が家も産後100日経過が居ます。
目指せ!年一産!
出来そうで、なかなかf^_^;

ほとんどの牛が一年一産に近い分娩間隔だったので、我が家も兄弟が4組ほどいます


先先週の授精開始から順調に7頭に種付けしていますが(-_-;)

どうなることやら(-_-;)


交配も結構、幅が狭まってきましたが、梅福や百万石の既に他界された種牛をうまく使って行きたいです

実は高原町産で


福之国×福桜×安平ってパターンの発育のいい候補がいるのですが、積極的に試験種付けしようかとおもっています

今までの福之国産子でも群を抜く発育なので(*^_^*)

繁殖・さん

実は目先の事ばかりに必死になっていて「二番底」には、考えが及びませんでした、私。
シャチョーはきちんと考えていたようですがcoldsweats01

繁殖農家さんは、出荷できなかった子牛を母牛に回すなど色々苦労しているようですが、これらの子達が、これから活躍する母体となることを期待しています。
母体の更新にあわせて、孕み牛を今回家畜を失くした農家さんへ譲渡できれば、少しでも早い現金収入への道に繋がります。このあたりはJAによっては考えている所もあるようです。

母牛の血統も重要でしょうが、繁殖・さんが書かれているように、母牛候補生が、これから再開する繁殖農家さんへ上手く引き渡せる体制作りは必要ですよね。

今日、アップした宮日の記事にもありましたが、口蹄疫の問題については、一般の畜産農家への情報の不足が今回の悲劇をもたらした面が拭いきれません。

疫病に対して常に対策を練っている県もあれば、そうでない所も・・・・
今回の宮崎での教訓が生かされることを願って止みません。

しんさん

種付け、上手くいけば良いですね。
繁殖の事は良くは分かりませんが、間隔が開く事による母体への影響もあるのでしょう?
種牛が減った事による交配の難しさも出てくるでしょうし。

宮崎牛の復活・新たな種牛の復活には、しんさんたちの努力が欠かせませんぜ。
・・・・なんて、ちょっとプレッシャーを与えてみました。bleah
福之国×福桜×安平・・・・なんて美味しそうな組合せheart01
なんて、思ってしまう私は、まだまだ目先の事しか考えていませんね(反省)

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