枝肉の格付の話5・・・肉質等級概略
概略って書くと仰々しいですね。
ここでは肉質等級ってどうやって決まるかを書いていきます。
肉質等級は
①脂肪交雑
②肉の色沢
③肉の締まり及びきめ
④脂肪の色沢と質
以上の4つを総合的に判断して決まります。
①~④はそれぞれ5段階評価になっており、5が一番優秀1が残念って感じで、要は肉の通信簿みたいなものです。
学校の通信簿は、国語が5、算数が4、理科が3とそれぞれの評価になりますが、肉質の通信簿は厳しいことに「総合評価」です。
例えば仮に
①脂肪交雑・・・5
②肉の色沢・・・4
③肉の締まり及びきめ・・・3
④脂肪の色沢と質・・・2
という評価をされた枝肉(まぁ実際には、こんな評価は殆どありませんが)の総合評価は「肉質等級2」になります。
①脂肪交雑・・・5
②肉の色沢・・・5
③肉の締まり及びきめ・・・4
④脂肪の色沢と質・・・5
という評価の枝肉は「肉質等級4」
つまり4項目の中で最も低い評価で格付されるのです。
逆に言えば5等級に格付された枝肉は、全ての面でバランスのとれた肉だってことですね。
上の例の様に他が全部5なのに④肉の締まり及びきめだけが4という枝肉は「締まり落ち」って言われます。
(この「締まり落ち」ってヤツ、経験上多い気がします。)
下の表は牛枝肉格付明細書
格付が済むとこの様な明細書が発行されます。
固体識別番号ごとに一頭一頭の枝肉の細かい成績がわかります。
これを見ると「ウチの肉は色が濃いんだな」とか、まぁ色々・・・。
脂肪交雑、色沢等それぞれについては次回から説明していきます。
次回は脂肪交雑について
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コメント
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この格付表をみるのが毎回緊張なんですよね(-_-;)
個体識別番号で生産者までわかってしまいますからねぇ(-_-;)
実は社長さんが出荷したBMS12の雌の妹をねらった事があったのですが(-_-;)
見事に自家保留だったり(-_-;)
あぁ無念(*^_^*)
そういうのが楽しみだったりします(*^_^*)
投稿: しん | 2010/04/07 19:14
しんさん
うちは ほぼ全頭 神戸市場のセリで販売してます。
セリってオープンですからね。情報回ってますね。
12番が出たりすると もちろん妹牛は狙って
買いに行きますけど、大体 高くて肥育用には買えない事が
多いです。 まあ これはしょうがないですね。
販売日に送ってくる仕切り書のFAXは見るのが怖いです。
投稿: シャチョー | 2010/04/08 20:39